「ウィーンの森」でローストチキン

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独りディナー

2019年03月28日ナビトモブログ記事
テーマ：ウィーン

その夜は、予定が無かったので、お馴染み「ウィーンの森」レストランへ、ローストチキンを食べに行った。

此処は、留学して居た頃、友達に連れて行って貰ったのが始まりだった。

その頃日本ではまだ、ローストチキンも、ワインも、今のようにお馴染みではなかったし、西部劇の食事のようですっかり気に入った。

フライドポテトが付いてくるのは、お決まりだったし、ジャガイモの美味しさは、北海道育ちの身としては感激だった。

その頃のお店は、全体に古色蒼然としていて、いかにも庶民のくつろぎの場という感じだった。

オペラ座の天井桟敷で、三時間位立ち続けて鑑賞していた若者達にとって、見終えたばかりの感激も相まって、すっかり乾ききった喉を潤す白ワインは最高だった。

若者らしく、その日の演奏の批評を声高に話している間に、ウィーンの夜が静かに更けていくのだった。

そんな時に飲むワインは、大体が白だった。

軽くてのどごしの良い、ハウスワイン。

今回、すっかり内装は明るくなったけれど、メニューも味も変わらず、値段はユーロになったので詳細は解らないけれど、余り割高感は無かった。

おじさんが、快くカメラに収まってくれた。