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ウィーンの宮殿 

2019年03月29日 ナビトモブログ記事
テーマ:ウィーン

娘と友人達、LINE仲間から、四月に東京で大々的にクリムト展が開催されるらしい、というニュースが飛び込んできた。

と言うことは、ウィーンの美術館は空っぽなのだろうか・・。

特別にクリムトファン、と言うわけでは無いのだけれど、一応は見たいと思っていた。

LINEを受け取った翌日、早速ベルベデーレ宮殿へ出かけた。

昔の宮殿が美術館になっているのだ。

旧市街から、少し南に行った場所にあるので、住んでいた頃はよくお散歩に出かけたものだ。

40年以上も前の事なので、街の様子は、口コミで知るのみである。

宮殿の中に、クリムトの作品が展示されている、なんて知らなかったし、そもそも当時はクリムトという画家の名前は、それ程知られていなかったと思う。


前回主人と来た際は、新しくクリムトコーナーが出来たばかりだった。

その日は主人の体調が悪くて、私は入り口の正面にある階段の下で、主人を暫く待っていたことを思い出した。

そもそも、クリムト・ヴィラがオープンした、と言う記事を、朝日新聞でみつけたのは、主人だった。


その直後に、チェコを訪ねる途中、ウィーンで一泊したのだったが、とても郊外まで行く時間がなくて、その時は諦めたのだった。

だからその数年後、再度ウィーンに滞在した折には、第一に訪れたのがヴィラであった。

でも、ヴィラは旧宅という意味の存在感はあっても、作品は美術館に展示されているので、そちらも一緒に行ったのだ。


今回、入場券を買うときに、クリムトが旅行中なら入らなくてもよいな、と思って窓口のお兄さんに尋ねてみた。

「現在、クリムトの作品はここにありますか?」

「この美術館には、殆どの作品が所蔵されています」

「あの、日本でクリムト展が開催されると聞いたのですが、まだ出発してませんか?」

とまぁ、こんな風な事をたどたどしく言ってみると、何とそのお兄さんは、突然ぺらぺらの日本語で、

「現在はまだ、この美術館にあります。出発してませんよ・・」と笑いながら答えたのだ。


日本勢、強し!!


ウィーンの宮殿、と言えば私にとって、何と言っても思い出深いのは、シェーンブルンである。

これも、大学に編入手続きをしに行って戻る途中、階段でバッタリと出会った、日本での大学の知人に聞いたのだ。

話したことも無かった相手だけれど、ウィーンで会えば「おお!」とお互いに感激する。

出口で別れる筈だったが、外は素晴らしい秋晴れだった。

何処かに行きたいわね、と多分一年先輩の私が言ったのだと思う。

すると、作曲科の彼が、

「僕が下宿しているすぐ側に、凄い宮殿があるんだよ」という言葉に誘われて、一緒に電車に乗ったのだ。


降りた駅には、「シェーンブルン」と表示されて居た。

素晴らしい青空に、後に知った「マリア・テレジアン・イエロー」と呼ばれる建物の黄色が美しく映えて、未だにちょっと忘れられない。

中を見学するのも、昔は素朴で、おばさんがついてきて説明してくれた。

話に頻繁に出てくる、フランツ・ヨーゼフ皇帝と、エリザベート皇后という名前が、少女時代に見た「プリンセス・シシー」という映画を、私に思い出させたのだった。


私は勇気を出して、そのおばさんに

「エリザベート皇后の、子供の頃の名前は、シシーですか?」と訊いたのだ。

すると、そのおばさんは、私に一歩近づいて、

「シシーはね、エリザベートのニックネームなのよ」と子供に言うように教えてくれたのだった。


その瞬間、私は美貌で名高いシシーのファンになったのだった。


写真は、シェーンブルンの地下鉄の駅と、有名なエリザベート皇后の肖像画です。



私のプロフィールに載せている写真は、シェーンブルン宮殿です。



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山すみれさん

シシーマニアさん

コメントありがとうございます。

山すみれさんも、きっと思い出があふれ出てきているのでしょうね。

皆さんで合唱されたのは、何処かのホイリゲでしょうか。きっと、とても山すみれさんの声が響いたのでしょうね。

ジプシーの奏でる音楽は、本当に魅力的ですよね。

楽しい旅行の様子が、目に見えるようです。

2019/03/29 15:42:15

通称エルさん

山すみれさん

エルジェベートさんという・・ハンガリー人が、旅の案内をしてくださいました。

若き企業戦士として、須崎市より
赴かれた方が居ます。お二人は現在は結婚されて
市内に在住です。

当時 退職後に、
ハンガリーにペンションを構えた彼女と、当地にて、小さなグループにてツアーを!
 マイクロバスにて、チェコへの国境越えも・・通訳もつけて〜

私たちは、その絵の説明や華麗なコンサート場、総て教師の免許も持っておられる、エルさんのご案内にて、、、、、
その美術館、お城、教会の数々も

ドナウ川の沈まぬ夕陽を観ながらの
ジプシーの方の奏でるヴァイオリン
好きな、コーラスも、致しました^^♪
その内に
ユダヤ人らしき大きなお髭の教授の
アメリカ大学の一行が
合流して 一緒に大合唱をしました。
中に沖縄の学生が居て
私に、君は歌手か?って^^言ってる^^と通訳してくれました♪
ワインに真っ赤な顔で、、、、写した写真も今はとても懐かしい想い出です♪

2019/03/29 12:24:01

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