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尺八と横笛吹きの独り言

「虎じょ様」・・・・・青森県民謡 

2019年02月09日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

●「虎じょ様」・・・・・都山譜
 なかなか音源がありません。YouTubeの清野さんの音源は早すぎて採譜できない。そこで、保存してあるカセットから音源を探した。H18(2006)11/5NHK FMラジオ放送の「千田けい子」さんの音源を見つけた。
清野さんは6寸、千田さんは5寸である。両者の唄いまわしを比較しながら採譜した。
 譜面は河童さん譜面を参考にした。節回しは様々だ。なかなかむずかしい採譜作業でした。

 

●歌詞

〽
なにも知らない なされ節一つ
なあにやとなされれの なあにゃとやら
チョイサー チョイサー


〽 
とらじょさまから なに買ってもらたお白粉七色蛇の目傘

〽
雨コバラバラ お白粉落ちる傘コ買ってけろ とらじょさま

〽
親父もらってけだ おがだコばほしぐねならば天間の美代子ほし

〽
美代子ほしたて およびもないよ
いまじゃ坪の元めァかが

●採譜作業中  左が散歩途中のSA(サービスエリア)にて                自宅にて








 





●YouTube・・・・・「虎じょ様」


by 清野明子 (津軽三味線:仲原真理子)6寸

https://youtu.be/fu3JSDSnovs


●「虎じょ様」について


・ この唄は、旧南部藩の七戸(しちのへ)地方に伝わる陽気な盆踊り唄である。曲名は「とらじょさまから・・・・・」と唄ういだすところから生まれたといわれ、元唄は「ナニヤトヤラ」である。「とらじょ」は「虎蔵」がなまったものらしく、唄の出てくる女性、天間の「美代子」は実在の人物で本名は「附田みえ」という評判の美人で、若者達からは嫁をとるなら・・・・・と騒がれたという。美代子はのちに、坪村の請負業、坪元八と結婚した。賑やかな伴奏がつくので人気のある唄である。

日本の民謡(秋田・民謡企画出版)より転載

 

・この唄は、青森県七戸地方、天間林付近が発祥のようである。

「虎女」とか「虎丈」と書く人がいるが、「虎蔵」がなまって、「とらじょ」となったらしい。「虎蔵」は気立ての良い男だっららしく、町への使いのつでに、白粉(おしろい)や、蛇の目傘を買ってきて村の娘たちにプレゼントしたとか・・・・・

歌詞にでてくる、天間の「みよ子」は実在の人。明治24年12月10日生。本名 「附田みえ」。若者たちのアイドルであった働き者の「みよ子」は、仲間たちに目もくれず、坪村の請負業者、「坪元八」と結婚した。

歌詞の中で、「美代子欲し立て お呼びもないよ 今じゃ坪の 元めア嫁(かか)」とあるのは、「坪元八」の奥さんの意である。

歌詞は盆踊りの時、即興で唄うので難しい理屈を並べたものでなく、人間性が豊かでユーモアにあふれている。

(畑中芳洋)日本民謡おさらい読本(上) フジオロクボンより転載

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