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夢中だった、この一年 

2018年12月31日 ナビトモブログ記事
テーマ:シニアライフ

2018年も、最後の日を迎えた。

この過ぎ去ろうとしている年は、私がほぼ40年ぶりに、一人で過ごした日々だ。

一人になってから、あっという間に一年半以上が過ぎた。


5月までは、デュオの演奏会という目的に向かって、走り続けていた。

それは、大きく変化した自分の環境に思い巡らせる様な、ゆとりも無く、時間が過ぎていったのだが、突然デュオの相手が病に倒れてしまった。

しかし、多くの友人達の協力のお陰で、急遽ソロ演奏会を開催することになり、70才のシニアパワーが全開した。

そう、それがどれだけ有り難いことだったか、全てが終わり一人になった時の、空虚感でつくづく思い知らせれた。


鬱状態への入り口が、垣間見えた気がした。

全ての予定をキャンセルしたい気分だった。

でも、病を得て以来、一度も穴を開ける事無く人生を終えた主人を思い出した。


結局、元気な自分を取り戻せたのは、仕事だったと思う。

辛い気持ちで迎えた、レッスン日の事は覚えているけれど、その後の記憶が残っていない、ということは、いつも通りに仕事をこなしたのだろう。



主人が亡くなって、一年が経とうとしていた頃だった。

札幌へ行って、義姉と一緒にお墓参りに行った。

後から来た息子と共に、再度墓前に立った。

お墓に入ってしまった主人を確認したみたいで、悲しかったなぁ。

一周忌の直前の日曜日が、私達の40回目の結婚記念日だったので、その日に家族が集まって、銀婚式を祝った同じ椿山荘で、お食事会をした。


それから暫くの事は、あまり覚えていない。

多分、全てが、秋に参加するスペイン巡礼の旅に向かって居たのだろう。

まず、装備を購入した。

トレッキング用の靴に、ソックス。

そして、二本のストック。

リュックや、帽子、靴など、身につける物は、大体ピンクか紫で統一し、服装も紺色、ピンク、紫でまとめて、いよいよ出かけるのが楽しみになった。

昨年秋にひねった捻挫の後遺症も、やっと治ってきたので、早朝のウォーキングも始めた。

夜明けと共に歩き出して、二時間くらい。

巡礼の旅は、連日15〜16キロ程度歩くので、まだまだ十分とは言えなかったけれど、夏になると長時間歩くのは無理だった。


丁度良い機会だったので、白内障の手術もして、新しい視力に合わせたメガネを誂えた。

これは、旅の準備としては正解だったといえる。



こうして考えて見ると、一番大きく私の生活に変化を与えたのは、言うまでも無く教会との繋がりである。

しかも、思いがけ無く、牧師先生とご一緒に巡礼の旅へ行く、という大きな経験が加わった。

只の入門者に過ぎない私を、教会員の方々が暖かく迎え入れて下さっているのも、やはりそれが大きいだろう。


新しく迎える年に、何が待っているかはわからない。

でも、元気にこの一年を終えることが出来た事に感謝しつつ、これからもシニアライフを、楽しく進めて行きたいと思う。


一つ嬉しい事は、病に倒れたデュオ相手の友人が、今はすっかり元気になって、来年はコンサートを実現させる計画をたてている事だ。



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藤の花さん

シシーマニアさん

時折書いて下さるコメントが、藤の花さんのブログから受ける印象と、微妙に異なっていて、いつも楽しく読ませて戴いて居ます。

ご趣味の広い藤の花さんとは、クラシックの面での繋がりしか私にはないのですけれど、どうぞ、新しい年も宜しくお願いいたします。

今年はサンチャゴの教会で、バッハの「トッカータとフーガ」を聴けたのが、素晴らしい経験でした。

2018/12/31 23:20:14

師匠!

シシーマニアさん

この一年間、お世話になりました。

ブログを書きながら、師匠はどんな風に受け取って下さるだろうか、と考える事がよくありました。

勿論、しばしば訪れて下さる方々のお顔も思い浮かべますけれど。

師匠が書いて下さるコメントには、書くことが一方通行では無いのだ、という楽しみがありました。

コンサートに関しても、たいへんお世話になりました。

新しい年も、どうぞ宜しくお願い致します。

2018/12/31 23:15:27

来年

藤の花さん

今年も平穏で暮れようとしていますが、来年は少し波乱含みの感じがあり、心して対処したいと思っています。
バッハも暫く聴いていないので、新年オーディオを起動させて元気を貰います。
良き新年をお迎え下さい。

2018/12/31 10:58:05

年の終りに

パトラッシュさん

日本人の、少なくない割合の者が、厳密な意味での、信教者ではありません。
他人の信仰にも、無関心です。
私もその一人。
神社や仏閣を、名所旧跡の一つくらいに捉えていて、
無邪気に他宗の信仰者を案内し、相手を困惑させることがあります。
気を付けたいと思っております。

折しも歳末、まもなく、今年も終わり……
という感傷が、私をして、この身に似つかわしくない、殊勝な反省へと、
至らしめております。

さて、まもなく来年です。
コンサート、今から楽しみです。
お力になれることがあれば……と思っております。

2018/12/31 09:32:03

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