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敏洋’s 昭和の恋物語り
高速バス旅 デビュー! 〜サラ・ベルナールの世界展〜 (七)
2018年12月13日
テーマ:テーマ無し
駅ビルと向かい合わせのビル内にあるお店で、コーヒーとシンプルバーガーのセットを頂きました。
味ですか? さあ……
兎に角お腹が空いていたので、早くできるものをと考えただけで、しかもパクつきましたので、味はどうだったか……。
不味くはなかった、と思います。
前にも言いましたよね、わたしは味音痴ですよ、と。
ただ、あの松阪牛の5Aは美味しかったです。
なにせ舌に乗せた途端に溶けていくような感覚に襲われましたから。
いかんいかん、また脱線してしまった。
食べ終えてから外に出ると、なんということか方向音痴となってしまいました。
あなた! 「認知症?」なんて疑っていないでしょうね。
店には左に入ったのです。
それなのに、あゝそれなのに。左に出ちゃったんです。
そうなんです、左に入ったら右に出なくちゃいけません。
多分、店に入る直前に見た景色が頭の中に残存していて、それを目指してしまったのでしょうね。
――雑貨屋さんが目に入り、猫のカレンダーやら富士山のカレンダーやら、色々の種類が置いてありました。
ミュシャ館でですね、ミュシャ作「サラ・ベルナール嬢のカレンダー」が欲しかったのですが、見つけきらずに買い求めることができなかったんです。
「確認すれば?」と思われました?
そうですよね、それで一発解決ですよね。
なのに、どうしてだか気後れしてしまって。
そのことを後悔していたので、頭に残ったのでしょうね。
今思うことは、あのコーヒー店から出た後にでも、もう一度買い求めに行けば良かったということです。
通行人の人に聞く手もあったのですが、なんだか皆わたしと同じに旅行者に見えちゃいまして。
声をかけることができませんでした。
スーパーらしきレジ袋を持った二人連れのおばさん二人に出くわしたのですが、会話が弾んでいたこともあり通り過ぎちゃいました。
普段ならば、強引に割り込んで道を尋ねたりするのですけれどね。
会社だろうと何だろうと人を見かけたら飛び込んで尋ねるのですが……。
今日という日はどうしたことか、そんな気にならないんです。
疲れ切っているんです、体も、心までもが。
ひょっとして、ミュシャ作品に失望したからかもしれません。
なんとかその迷路から脱出して(オーバーなことを)堺市駅に到着です。
どうしたものか……。計算してみると、[ルーブル美術館展]には30分程度しか居られません。
見たいという気持ちはあるのですけれど、結局やめることに。
梅田にて高速バスに乗ります。
JR堺市駅にて、梅田までの切符を購入しました。JRです。
チラリと見たら(大阪)となっています。
大阪市内ということだろうと、さほどに気にもとめずに電車へ。
天王寺方面行きの電車に乗ったのですが、行けども行けども梅田に着かないのです。
大阪を過ぎても着きません。
(そこのあなた、笑ってます? 失礼ですねえ、こちらは真剣なのに)
見落としたか? 大慌てで車内のの掲示板(駅名図)を探して、目をこらしてみますが梅田という駅名がありません。
とうとう終点の天王寺駅に着いちゃいました。
やむなく降りて、駅員さんに「梅田に行きたいんだけど」と確認しました。
「大阪に行って下さい」「梅田なんですが、どのくらい先ですか?」
なんだか押し問答みたいになっちゃって。
そうしたら「JRでは、梅田が大阪です」と。
がーん! ですわ。
始めからそう言ってくれれば……と恨み節です。
大阪駅に着いてスカイビルの場所確認をしました。時計を見ると、17時22分です。
ルーブル美術展どころの騒ぎできなく、バスに乗れるかどうかの問題です。
17時30分発ですからね。半ば諦めつつも、もしかして出発が遅れるかもとの淡い期待を抱いて、走りました(自分では走っているつもりでも、早歩きに見えているかも? です)。
話が変わりますが、BGMとしてクラシック音楽を流しています。
先ほどまではモーツァルトだったのですが、ベートーベンに切り替えです。
少し前まではモーツァルトのファンだったのですが、いえ今もファンですけど。
ある映画(敬愛なるベートーヴェン=エド・ハリス主演)をDVDで鑑賞してから、ベートーヴェンに対する思いが変わりました。
わたしには「運命」に代表されるように、奇異を狙った粗野な音楽家というイメージだったのです。
ところがところが、エド・ハリス氏に惹かれて買い求めたDVDを観てから、180度近くの大転換です。
好感度がMAXまでUPです。
創作に対する真摯さ、そして何より「合唱」という年末恒例の作品を知るにいたって、両手をあげての状態です。
ナポレオンのために書き上げた「皇帝」では、実際に皇帝の地位に就いた途端に唾棄したというエピソードを知り、純粋な音楽家だったかと、感銘を受けました。
いまでは、その力強い作風にどっぷりと浸っています。
ということで、間に合ったのか否かは、明日以降にということで。
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