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敏洋’s 昭和の恋物語り

えそらごと  (二十七) 

2018年12月11日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



(不良だと思っているんだ、やっぱり)
(仕方ないか。不良まがいの日ごろの態度では)
と、忸怩たる思いが湧いてきた。
写真で見た断崖絶壁の縁に立たされたような思いに囚われている彼に、貴子が助け船を出した。

このままでは、うまく二人の関係が進展していくとは思えない。
それでは困るのだ。
二人だけのデートをしてくれなくては、貴子が困るのだ。
貴子と彼との関係維持が、(この二人にかかっているのよ)と、貴子自身が思っている。
そしてまた、いつまでも貴子に甘えていては、(真理子のためにもならない)とも思っている。

「そうね、不良よね。でも、そこらの不良とは違うわよ。
真面目な不良ってとこかしら。
スネてるのよ、この子。根は真面目なの、私が少し悪のりさせたみたい。
だってね、パチンコはやらないし、成人向け映画のエッチな物も見ないし…」と、慌てて彼を弁護した。

「ストップ! そこらでいいよ。何ザンスか、真面目な不良とは」

 彼はわざと大げさにおどけてみせた。
貴子は失笑したが、真理子は笑わない。
なにか言わなければと思う彼だったが、バッテリー上がりの車のように、ただ小さなうなり声が出るだけだった。

貴子にしても次の言葉が見つからずに、まだ少女である真理子には岩田の方が良かったかと思えていた。
しかし生真面目な岩田では二人の中が発展するとは思えなかった。
それよりなにより、真理子が松田さんなら……、と彼を指名したのだ。

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