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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

お洒落な港町、ムールーラバ 

2011年06月05日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 一昨日の金曜日(2011年6月4日)、時間をつぶさなくてはならなくて我が家のあるバデリムの山を下りて10分程のムールーラバ(Mooloolaba)をふらついてきました。時間をつぶすというのは、我が家でワイフがお友だちと一緒に日本の生け花を楽しむ会を開いたからです。女性ばかりが集まる我が家に小難しい顔をした男の私が居ては皆リラックスできないだろうという配慮で、私が数時間外出するのです。


 
 私たちは先月下旬に一時帰国していた日本からオーストラリアに帰ってきましたが、ちょうど日本が春から初夏へ移り変わる頃はこちらが冬を迎える頃となり、亜熱帯の地域にしてもずいぶん寒く感じました。現在こちらは一日の最低気温が摂氏10度、最高気温が21度程と平年並みですが、気温が上昇して行く所から下降して行く所へ移動すると寒く感じるようです。その逆もあるでしょうね。


 でも、この日は珍しく雲一つない快晴。風も心地良いほどの日でした。こんな日は女性は「ラブリー」な日といい、男性は「ビューティフル・ダイ(デイ)」と言ってビーチに繰り出すのです。さすがに冬なので海で泳いだりサーフィンしたりする人は夏に比べて少ないのですが、結構大勢やっています。特に海に入らなくても、エスプラネード(海岸通り)にはオープン・カフェが連なっているし、持参した折りたたみ椅子を木陰で開いてゆっくりした時間を過ごす人たちも大勢います。

 ムールーラバはサンシャイン・コーストの北端、オーストラリアでも大人に人気があって有名なヌーサ(Noosa)に比べると規模は小さいのですがお洒落なビーチ・リゾートです。2月21日(2011年)投稿の「ウォーターフロントの家」でもこのあたりの事をご紹介しましたので、併せてお読みください。このムールーラバ、カタカナで書くとこのようですが、こちらの人は「マルーラバ」と発音する人が多いようです。ちょっと変わった名前ですが、アボリジニの言葉でムールーラ(Mooloolah)川にできた「バ」(Ba=砂の堆積)のことで、ムールーラとは魚の鯛かもしくは腹が赤い黒蛇の「ムル」から派生した語であると言われています。

 このムールーラ川の河口は天然の良港になっていて、1860年台初頭から木材のブリスベンへの積出港として多くの人々が入植するようになりました。その木材は今私たちが住んでいるバデリムの山からも伐採されたといいます。そして、1920年前後には漁業の基地、果樹の集積地としてますます発展し人口も増加しました。そして、ホリデー・アパートメントやリゾート・ホテルも整備されて今では、サンシャイン・コーストのサーファーズ・パラダイスのような感じの町になっています。

 ムールーラバはホテルやホリデー・アパートメントが並ぶエスプラネード界隈を中心に、美しくサーフィンには絶好のビーチ、エスプラネードから歩いて行ける所にある水族館、アンダーウォーター・ワールドとレストランや土産物売り場が集まるザ・ワーフ(The Wharf) などが小じんまりとまとまっています。ヨットやボートを係留しておくマリーナを右手に見てザ・スピット(The Spit=岬)に向かえば漁港の脇に魚介類を売り、魚とジャガイモを揚げたフィッシュ・アンド・チップスなどを食べさせるお店が並んでいます。港を見下ろすデッキでランチするのもいいアイデアです。


 私たちは週に一回はこの魚屋さんに来て魚やエビ、殻つきのカキなど海のものを仕入れます。一度この魚屋さんを覗いてみるのも面白いでしょう。魚はほとんど3枚に下ろして皮を剥いだ状態で並べられ、その半分とかを買うのです。アジやイワシ、サバといった小魚はまずなく、キスとコチが開いてあるのが時々あるくらいです。スーパーでも魚は売っていますが、鮮度がイマイチなうえ保存料を使っているようなので私たちは敬遠しています。


 日本からのツアーではこのムール―ラバを訪れるものはほとんどないと思いますが、割安のホリデー・アパートメントを利用して1〜2週間滞在するとここの魅力が体感できると思います。特にホリデー・アパートメントは、キッチンと食器、洗濯機など生活に必要なものが揃っていて、ベッドルームも2つ以上あるのが普通ですから、家族やグループで泊れば費用も節約できるのでお薦めです。サーフィンや釣りなど遊ぶことには事欠きません。また、ここを足場にグラスハウス・マウンティンズ(Glasshouse Mountains)やモントヴィル(Montville)、オーストラリア・ズー(Australia Zoo)など山側の観光地を訪れたり、ユームンディ(Eumundi)のマーケットを覗いてみるなど時間が足りないほどだと思います。


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