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敏洋’s 昭和の恋物語り

えそらごと (十九) 

2018年10月16日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 息苦しさを感じ始めた彼に
「どうしたの、声が裏返ってたわよ。
そうそう、ドライブウェイに乗って。
わたし、プラネタリウムに行ってみたいから」
と、貴子の声が明るく車中に響いた。

(どうしてかしら、こんなにポンポンと言葉が出るなんて。
啓治さんの前だと、どうしても身構えちゃうのよね。
だからかしら、真理子ちゃんを連れ出すのは。
一人にさせておけないからなんて言い訳してたけど)。

「お姉さまには聞いてません。
そちらのお嬢さまにお聞きしたのですが」
掛け合い漫才みたいだと思いながら、咳払いをした後に声を整えてから、謙譲語を使いながらも声はぞんざいに答えた。

「アラ、失礼しました。
どうせわたしは、刺身のつまでございます。
お邪魔虫でございますわ」
 軽く受け流す貴子の言葉に、車中に笑い声が起こった。

(ありがとう、貴子さん)。
声にはしない彼だったが、改めて貴子の機転の早さに舌を巻いた。

「真理子お嬢さま、そこでよろしいですか?」
「はい。まだ行ったことがないですから」
 真理子の蚊の鳴くような声が、身震いしてしまいたいような可愛い声が、彼を包んだ。
(もういい。これで帰ることになっても文句は言わない)。

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