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尺八と横笛吹きの独り言

「あがらっしゃれ」……山形県民謡 

2018年10月05日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

●ただいま体調がすぐれません。咳、微熱、頭痛、腰痛……節々が痛い……連続で寝ています。
風邪だな……演奏会(10/8)、民謡おさらい会(10/13)、孫の運動会(10/7)……だいじょうぶかしら?ゴホン、ゴホン……
少し、治りかけてきています。薬も飲んでいます。
 この体調の中、今日は山形県民謡の「あがらっしゃれ」の採譜です。
この唄、琴古流で自己流で採譜して、体に覚えているだけ……いざ唄うとなると節回しが複雑でむずか
しい唄です。民謡は唄うとなると、吹くよりはまた一段とむずかしい。民俗学的にみても面白い歌詞の唄のようです。

 この唄はみなさん、3番まで唄いますが、2番は字余りの「朝飯、昼飯、夜飯・・」を入れています。
少し見にくいですが、歌詞を3番まで譜の横に記入してあります。2番歌詞は赤色にしています。 



●あがらっしゃれ」とは山形では「あがってらっしゃい♪」との意味です。朝飯、昼飯、夜飯・・
と働いて働いて忙しく・・朝飯が昼飯になり、昼飯が夜飯になり(こういう意味だったのですね)・・
と唄っています。

●山形民謡 「あがらしゃれ」 

ハアー たんと飲んでくりょ なにゃないたてもよ
(ハッ コイチャ) わしの気持ちを さけさかな

□?併?召蝓
ハアー 大沢三千石 居たくねじゃどもよ
(ハッ コイチャ) 
朝飯や昼飯 昼飯や夜飯
夜飯や夜中で ドド困る


ハアー こちらの座敷は めでたい座敷よ
(ハッ コイチャ) 鶴がお酌で 亀が飲む

●解説
この唄は、最上郡真室川町大沢(昭和31年に安楽城村大沢郷が真室川町に合併された)に伝わる珍しい
唄で、お客様を招いてお酒をすすめる時の祝い唄である。
「あがらっしゃれ」とは、「さあさ召し上がってください」という意味で歌詞には方言がいろいろ入り
非常におもしろかったが、……
終戦後になって伴奏が付けられて歌詞も都会式に整理され現在の唄になった。
秋田企画・歌詞解説より抜粋

●現地での方言言葉がなくなり、味がなくなった。
はねなや……どうしたのですか?
お前そげだや……怒っているのか?
お前あがらねでア気はすめ
などの方言が入り、民俗学的にみても面白い歌詞でした。
しかし終戦後になってからは三味線や太鼓で囃(はや)し立てるようになってしまった。
これによって、歌詞なども都会的式になって面白くなくなってしまった。
この理由の一つとして伴奏の三味線の手が細かすぎて、唄の節まで弾いているので、唄の節が三味線
の手にベタ付になり、唄が生きてこないからである。  
(日本民謡撰集 日本民謡協会より抜粋)


●「唄の節が三味線の手にベタ付になり、唄が生きてこなくなった」……貴重な意見です。
時代が新しくなり、譜がどんどんと細かに変わり、唄の部分までもベタで演奏される。
そして唄の良さを殺すことがる。そういうこともあるね。

本来の正調「あがれしゃれ」があるなら、一度聞いてみたいものだ。
三味線も尺八もあまり細かに唄に忠実に譜を作っては味がなくなる……ことがある。
そうだね。  

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