ほっこり

ドラちゃんI(コラボ編) 

2018年04月13日 ナビトモブログ記事
テーマ:小咄


事前予告通り、今回の作者はSNS仲間の方です

手直しは一切せずそのまま掲載致しました

人の土俵で相撲を取るのは難しいことです

なによりも、勇気のいる行為です

謹んで、心より感謝申し上げます

素晴らしいできになっています

では、ご覧ください・・・!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


〜第10話〜




今夜のコウモリ君
ジェットコースターに乗って登りつめ、それから
急降下した後の虚脱感のような気分に
取り憑かれていた。


オイ!コウモリ
やっぱり我が家が一番だな〜♪

風呂に入りながら
ドラちゃんがドラ声で言っている。

コウモリ君、ドラちゃんのノー天気ぶりには
慣れていても時々首を傾げざるを得ない。

このおっちゃん
      ホンマもん阿保ちゃうやろか?


お構いなしに旅の汚れをスッキリ流したドラちゃんは
筋肉痛が出始めた足を引きずりつつ、鼻歌まじり
棺桶に入り、ピッタリ蓋をして寝てしまった。


ウルフソック警備保障の送り狼たちも引きあげて
ドラキュラ城はひっそりと静まった。


----------------------------



そんなドラキュラ城に今夜は生臭い風が...
なにかがヒタヒタと近づいてくる。

闇の中、城を窺う2つの眼。

あれ!?どこかで見た様な・・

随分と逞しい

女性?

そうなんですね〜


ドラちゃん好みの色白を装うために
京都から取り寄せた白粉で塗り壁をし
流行りの「ドラキュラ」という真っ赤な
ルージュを引いておめかししたミカちゃん?(※)


でもちょっといつもと様子が違う



実はドラちゃん一行が、ウルフソック警備の
狼男たちに、守(カモ?)られてれていたその頃。


ドラキュラ城を戴くここ「ブラッド・マウンテン」の
山中では熾烈な戦いが繰り広げられていたのだった。


なんとならば
この山には、古くから棲みついている
黒い狼の群れがいた。


この狼はドラキュラ城の住人だけは決して
襲わない。長い間特殊空間を共有してきて
共存共栄の関係が確立しているからだ。

このブラッド・マウンテンはバンパイア族とそれを取り巻く
この黒い狼の一群によって支配され、人間も魔物も
寄せ付けなかった。

そんな山の命がけの暗黙の了解やら掟なんて
何〜も知らないミカちゃんでした。

ただただドラちゃんに会いたさ見たさの女心を
燃やして・・・・・・キャ!!!!!

この深い森の中に入った途端に当然
狼どもに包囲された。

ミカちゃんの命は風前の灯!!!


黒い影が暗い木立の陰から連続で、襲い来る。
一匹、二匹、三匹、鋭い爪をたて真っ赤な口を
大きく開けてミカちゃんに飛びかかる。



あれ―――――!?

狼が転んだ…いや違う!。な.な..何と!!

ミカちゃんが猛反撃しています。

飛び来る狼に張り手にエルボー、

サバ折に急所蹴り!叩きこみに二枚蹴り!!

ボス狼が噛みつけば、逆にガップリと噛みつき返し、

1人で八面六臂の大活躍〜

とうとう最強の狼軍団を蹴散らしてしまった!!



興奮がクライマックスのミカちゃん
鼻の穴は大きく膨らみ、小さい目は怒り、
怒髪天を突く!仁王立ち!男の本能丸出し〜

逆立つ髪には小枝が刺さり、真っ赤なルージュは
広がって、まるで口が裂けたよう。
白塗り壁も、汗と脂で無残に禿げちょびれ。
甘剃りのヒゲまで頭出す。

さらに体に目をやれば

デザイナーズブランドの一張羅は
狼たちに引き裂かれ、破れ簾(スダレ)のように
体にぶら下がっている有様。




ちょっと不気味な感じ〜(これはお城の話)


でも立派なお城へえ〜!と
つけまつげが半分取れた目で、城の前に立ち
キョロキョロと辺りを見回すミカちゃんだった。


とそこへひょっこり出てきたこの城のキョンシー爺や。
はからずもお互いに、思いがけない唐突な出会いだった。



「ギャ――――――――――!!でた――――!!!」



ミカちゃんの女を忘れた野太い地声が、
ドラキュラ城を揺すり、山にこだまする。


森の獣たちは再度、一目散に安全な場所に身を隠した。



キョンシー爺やは、腰を抜かさんばかり
文字通り、跳んで逃げた。


あれはなんだ!!見たこともない化け物だーーー!!

嗚呼!神様お助けください!



ピョン・ピョン・ピョン・・←キョンシーが逃げる足音




ドラちゃん、美女に囲まれて桃色吐息。

コウモリ君は黄金色の小判に囲まれて

各々幸せな夢の中。。。只今爆睡中〜♪



             

*補足:ドラちゃんは、たま〜に人材派遣で
    指揮者のお仕事しています。生活の為です。
    この映像はお金持ち対象のチャリテイコンサート。
    ドラちゃん実写??本邦初公開!!

(※)入院中に親しくなったオカマさん



  
写真は借り物。補足はイメージです。
では素晴らしい指揮ぶりをご覧ください。

    https://youtu.be/YWNRIkGhbos


・・・以上画像、音楽全てそのまま掲載致しました


今回の作者、読者の皆様〜有難うございます!!!



拍手する


コメントをするにはログインが必要です

漫歩さんへ

ぼてふりさん

私の方からお願いして書いていただきました。

この話を受けて次回につなげてみます

面白い話になっていました

2018/04/15 13:15:48

代筆者

漫歩さん

さすが顔の広いぼてさん、実力ある作家を召し抱えました。
ぼてさんのよき理解者でしょうか〜。

性別は不詳ですが、脱線しなければ安心して任せて、ひと息つけますね。

2018/04/14 22:27:06

つちのえさんへ

ぼてふりさん

さすがです!目のつけどころが作者、私と一緒!

こんな書き込みがあると嬉しいです・・・

折角、頭ひねって書いた創作話ですもの

ありがとうございます

いやあ〜本当に嬉しかった!!!

2018/04/13 23:16:07

ミカちゃんサイコー!

つちのえさん

せっかく
ドラちゃん好みの
色白美人に仕上げてきたのに
突然襲われて
バッサバッサと
狼軍団を蹴散らすミカちゃんの形相ったら!
つけまつげが半分取れた目で
ドラちゃんを探す乙女心に
胸キュンキュンです。
女を忘れた野太い地声のところは
笑いがピーク!
ミカちゃんのファンになりました。

2018/04/13 20:40:37

変化は当然です!

ぼてふりさん

そこがミソですよ

作者が変わると作風も変わる・・・
これを受けて次を私が書きます
話のキャッチボールです

ちなみに、叙事詩が得意な方でアダージョさんも拍手されてる方ですよ〜弟子どころか、たくさん教えて頂いています

2018/04/13 11:04:45

変化

アダージョさん

ぼてふりさん

う〜ん 一寸今までと雰囲気が違いますかね?
この先の展開もも読めなくなりました。
コピーライター?それとも お弟子さん?

2018/04/13 08:59:46

PR





上部へ