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老いてなお
『五木の子守唄』
2018年02月16日
テーマ:テーマ無し
日本の民謡や童謡などで、「子守唄」とされる歌には、
本来の子守唄(子供を寝かしつけるための歌)と、
守り子唄(もりこうた)と呼ばれる唄とがある
といわれており、五木の子守唄は、守り子唄のひとつである。
1953年にキングレコードの日本調歌手照菊が吹き込み
大ヒットさせたことで、一般的に知られることとなった。
この曲調は、お座敷唄と呼ばれる、
芸妓が酒席などで歌っているものである。
<お座敷唄>
おどま盆ぎり盆ぎり おどま勧進 勧進
盆から先きゃおらんと あん人たちゃよか衆
盆が早よ来るりゃ早よもどる よか衆ゃよか帯 よか着物
<正調の歌>
五木村在住の堂坂よし子歌唱のものが、
CDとして発売されており、
子供の背中を軽くたたきながら、語りかけるように
唄うもので、楽譜ではとても書き表せない。
正調・五木の子守唄
*おどまいやいや *ねんねした子の
泣く子の守りにゃ かわいさむぞさ
泣くといわれて憎まれる 起きて泣く子の面憎さ
泣くといわれて憎まれる 起きて泣く子の面憎さ
*ねんねいっぺんゆうて *おどまお父つぁんな
眠らぬ奴は あの山おらす
頭たたいて尻ねずむ おらすともえば行こごたる
頭たたいて尻ねずむ おらすともえば行こごたる
守り子唄とは、子守をする少女が、
自分の不幸な境遇などを歌詞に織り込んで子供に
唄って聴かせ、自らを慰めるために歌った歌である。
かつて子守の少女たちは、家が貧しいために、
「口減らし」のために、預けられることが多かったという。
三十三人衆と呼ばれる地主
(よか衆とよばれる檀那階級)ができました。
この他は「勧進(かんじん)」といわれる、
いわゆる小作人で、この小作人は田畑は勿論のこと、
家・屋敷から農機具に至るまでを
「よか衆」から借り受け、「農奴」として最低の生活に甘んじ、
被差別者としての苦しみを続けていました。
娘たちも10歳位になると、よか衆の家や他の村へ
わずかの賃金で子守奉公に出されていました。
その悲しい子守娘の諦めの気持ちと、
よか衆に対する小さな抵抗を唄ったものがこの子守唄です。From WiKi
我々が、何気なく歌ってる唄にもそれぞれに歴史があり、
物語があることを改めて強く考えさせられました。
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