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かっぱの 寝言
初恋の人
2017年11月27日
テーマ:テーマ無し
月初め風邪を引いて寝込んだ。 風邪くらい三日もすれば治るだろうと軽く考えていました、ところが三日たっても熱が下がらない、だんだん心細くなり掛りつけの内科医に駆け込みました。
医者の診断は「軽い肺炎」抗生剤を処方され安静を指示される。
寝込むとなんとなく先行きが心細くなる、なにぶん八十五歳の歳を考えれば当然のことだ。
先月には同級生が一人亡くなった、通夜に顔を出したのは五人だ、当然次は誰? そうだなあ彼奴は施設へ入って長いからなあ〜どうしているだろうなあ、いやいやここに顔を見せた連中も何ともいえないものなあ、と別れたこともあって特別自分の「死」を感じたのかもしれない。
さてソロソロ「終活」身の回りを整理しなければと思い古いアルバムから片付けましょうと出してみると、あるある白黒写真の数々、中に初恋の人の写真も。
う〜ん六十四年前か!大三の夏白山登山で出会った福大一年の学生でした。翌年夏にはお互いの家へ行き来するようになった。ところが彼女は一人娘。
私は長男・・・しかも私が卒業した翌月父が癌で他界。母が彼女の家へ今は結婚出来る状態ではないと事情を説明に行きました。
それから六十四年急に会いたくなった、きっと幸せにしているだろうな!元気にしているだろうな!
ということで、晴れた日に紅葉狩りをかねて武生まで70キロ一走り行ってきました。
会えたらどう言おうか、「死ぬ前にどうしても会いたくて・・」「会いたかった」の一言が言えるだろうか?などわくわくしながらの運転でした。あと百メートルくらいになったとき前方にワンボックスカー
の止まっているのが見ました、後ろのドアーを跳ね上げて車いすを下ろしているようです。
近づいて見てドキッとしました、彼女です。白髪交じりの髪は歳相応だなあ、と振り向いてみてみると少し上目使いに顔を上げ、手足に力の入らない様子は介護施設からのお帰りだったようです。車から見た目では下あごのあたりに昔の面影を見ることが出来ますが近寄って声をかけることが出来ませんでした。
学生時代にくれた写真はべつのひとだったのか?と
今思うこと 「おまえはなんと馬鹿なんだ、六十四年間に人は変わるんだ」わざわざ夢を壊しにいったおまえは『大馬鹿者』だ。
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