久しぶりに激怒

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吾喰楽家の食卓

2017年10月28日ナビトモブログ記事
テーマ：生活

昨日、国立劇場で『霊験亀山鉾』（片岡仁左衛門）の千穐楽を楽しんだ。
この公演を観るのは、三日目に続き二度目になる。
数日前、天皇皇后両陛下も、ご覧になったらしい。
劇場の真ん前にお住まいとはいえ、警備は大変なのだろう。
事前の発表はない。

前日のブログでも触れたが、私は全面的に年金に依存している。
それでいて、好きな歌舞伎や落語を、頻繁に観られることは有り難いことだ。
懐の都合もあるが、何よりも健康でいられることに、感謝しないといけない。
勿論、体のあちこちにガタが来ている。
しかし、年齢を考えれば、やむを得ないのだろう。

二日続きの外出だが、昼餉も二日続けて寿司を食べた。
前日、池袋へ着いたのは、午後一時だった。
デパ地下にある、お気に入りの寿司屋へ行ったら、行列が出来ていた。
並んでまでして食べたくないので、別の店へ行くことにした。
南口から西口へ向かう通路に、初めての店だが、立ち食い寿司があるので行ってみた。

定員が十人足らずの小さな店だが、ちょうど、一人分が空いた。
目の前で握ってくれる寿司は、上々の味で、値段も安いが、何より驚いたのは、そのボリュームだった。
昨日、店は開いていたが、ランチメニューは午前十一時からだったので、前日、食べ損なったデパ地下の寿司屋へ行った。
ここの海鮮丼は、ボリュームは前日の店に負けるが、コストパフォーマンスは悪くない。
大満足で、店を出た。

歌舞伎の終演は、午後四時半である。
日頃利用している、池袋発五時の電車に間に合わないので、遅れついでに何か食べて帰ることにした。
半月ほど前に開店した、高級そうな“やきとり”の店が気になっていた。
夜の部の開店は、五時からである。
十分ほど待てば良い。

店の前で、三人の男女が立ち話をしていたので、先客かと思った。
その脇で待っていると、一人が店の中に入ってしまい、二人も何処かへ行ってしまった。
一人は、店のスタッフだったのだ。
定刻、暖簾が出て、支度中の木札が引っ込んだので、店に入った。
すると、先ほどの男性から「今夜は予約で満席です」と、云われた。

もしかしたら、私の顔色が変わっていたのかも知れない。
「では、また」と、平静を装って店を出た。
ところが、腹は煮えくりかえっていた。
店の前に何か表示するか、先ほど顔を合わせたとき、教えてくれるべきではないか。
「二度と来るものか」と、心の中で呟いた。

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写真
10月27日（金）の昼餉と国立劇場の玄関