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昭和2年生まれの航海日誌

クヌギと虎吉 

2017年05月20日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


  5階の通路から手の届くところにクヌギが数本植えられている。
  日増しに葉は緑を増し、厚みもできてきた。

  クヌギを見ると、どうしたものか寅吉を思いだす。
 あの「5寸釘の寅吉」のことである。
  田植えの時期、警官に家を取り巻かれたが、早苗を運ぶ
 農夫に化け、一杯食わし脱出をしたのである。

  そんなことを聞いていたので、この時期に思い出すのであろうか。
  他にはクヌギは薪炭用として優れた樹木である。
 「消し炭」にしても火力があり、魚を焼いたり、あられを炒たりする
 のにこの地方では重要な燃料だった。

  そんなこともあって くね、畑の境界には植樹されていることが多い。
  寅吉が松阪へ行くときは、クヌギ林、クヌギ並木道を通らなければ
 ならない。
  田植え、クヌギで、もっとほかのことを思い出しよさそうなものだが、
 寅吉を思い出してしまう。

  クラスメートで同郷のものは「寅吉さん」と敬称をつけていた。
  没年が大東亜戦争勃発の昭和16年であったから、ひょっと
 すると、わが屋敷に沿うた道を歩いていたのを見たことがある
 かもしれない。

  善人ばかりが思い出されるのではない。
  俺も誰かには思いだしもらいたいものだ。

  

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