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吾喰楽家の食卓

九州の“うまかもん” 

2016年11月28日 ナビトモブログ記事
テーマ:生活

忘年会の余韻に、いまだ浸っている。
麻雀をしてから、飲み会になることは分かっていた。
しかし、具体的なことは、幹事に任せていた。
何処で、何を食べるのか、全く分からない。
訊けば教えてくれるだろうが、当日のお楽しみも悪くない。
このグループの幹事は、当初は持ち回りだったが、いつの間にかソムリエ君になっていた。
その名前が示す通り、彼は日本酒のソムリエの資格を持っている。
酒と肴には、うるさい。
だから、安心して任せられる。

“九州男の大将が、心をこめてつくる『うまいもん』を、恵比寿で食す”が、触れ込みの店である。
食材にこだわる、隠れ家的な店で、パーティーにも向いているらしい。
応接間風の部屋に通された。
先ずは、生ビール(大)二個、生ビール(小)二個、ノンアルコールビール一個を注文した。
乾杯を済ませると、ソムリエ君は二代目君に話し掛けた。
二代目君は、銭湯の若旦那だったが、今は店を畳んで、跡地に貸しビルを建てた。
「お造りの盛り合わせと、胡麻サバを頼んである。他に何がいい?」
「ビールの次は、燗酒にして」
「分かった。つまみは?」
「皆は?」
「皆は、何でも食べる。『ああだ、こうだ』云うのは、貴方だけなんだ。遠慮しないで食べたい物、云いなよ」
二代目君、何年も前に総入れ歯にしているから、硬い物は駄目だ。
そして、周りが幾ら勧めても、食べたことがない物は、絶対に食べない。
二人で相談し、銀杏塩煎り、おつまみ鴨ロース、豚ロース炙りを頼んだ。

胡麻サバが出て来て、驚いた。
大皿に分葱が敷き詰められていて、その上に大量の金胡麻と黒胡麻が載せてある。
ゴマサバではなく、胡麻で食べるサバのことだった。
サバの姿が、全く見えない。
手探りで箸を入れると、生サバが出て来た。
生サバを、分葱と胡麻で食べるのだが、中々美味しい。
タレは少し使っている。
本来は、食べる前にかき混ぜると良いのだろう。
この料理は、自宅で客をもてなす際に、真似ができそうだ。
生食用のサバは手に入り難いので、カツオ、サンマ、イワシなどで代用すれば良い。

あっという間に数時間が経った。
〆は、土鍋ごはんを頼んでおいた。
頼むとき、ベンツ君と真室川君は、「牡蠣ごはんがいい」と、主張した。
私も賛成した。
ところが、二代目君は、「牡蠣は食べられない」と、異議を唱えた。
ソムリエ君の「では、何を食べたい?」の質問に、「サンマ」と答えた。
結局、両方頼んだが、どちらも美味しかった。
炊き立ての土鍋ごはんだから、具が何でも不味いはずはない。
勿論、好き嫌いがない前提である。
好き嫌いがあると、その分、食事の楽しみが減るように思う。
私の両親は、子供に好き嫌いを云わせなかったが、今は、そのことに感謝している。

今回、越南君は、都合により出席できなかったので、年明けに新年会をすることになった。

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写真
11月26日(土)、忘年会の料理(胡麻サバ・お造り盛り合わせ)



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