人間観察そして恋そして小説も

200話 身辺調査 

2016年11月02日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


あらすじ    登場人物紹介  目次   「仲村トオルさんからの依頼内容は?」   今度はゆいが尋ねてきた。歌麿から大園美里の仲間だと指摘され、いよいよ歌麿の推理が聞きたくなったようだ。   「湯原博士の身辺調査です」 「身辺調査?」   斎藤と杏が同時に叫んだ。歌麿が最も毛嫌いする仕事だ。時折歌麿の事務所を探偵事務所だと勘違いし身辺調査の依頼が舞い込んでくることがあるが、そんな仕事は最初から相手にもしない。 歌麿自身は京極グループと言う巨大企業の社長だ。本来その仕事だけでも大変なのに、それでも暇を持て余しこの道楽をはじめたのだから、気に入った仕事しかチョイスしない。   本来暇なわけがないのだが、本業だけでは退屈だという。気分転換が本業に良いように作用するというのが歌麿の言い訳だが、最近では本業は部下に任せっきりで、ほとんどを道楽仕事にウツツをぬかしていた。   道楽仕事はかなりきわどい。下手をすれば、というより、バレれば本業にまで大きく影響を及ぼす仕事ばかりだ。 杏や斎藤から見れば、敢えてそんな仕事ばかり選んでいるようにも思えるのが、杏達もその方が楽しいから何も言わない。   その歌麿が身辺調査の仕事を引き受けたというのだ。しかも杏や斎藤達に内緒で。考えられない話だ。   まず歌麿は自分自身では動かない。動かないというか動けない。面が割れ目立ちすぎるという現実的制約もあるが、歌麿自身、無精者だ。動き回るより頭の中で考える事が好きだけで、情報収集の為、自身が動くなどほとんどしない。その為に、杏や斎藤がいるのだから。   続話→   にほんブログ村 心理学 ブログランキングへ  

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR







掲載されている画像

    もっと見る

上部へ