人間観察そして恋そして小説も

197話 合理的な説明 

2016年10月27日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


あらすじ    登場人物紹介  目次   ゆいの後ろから杏を見れば、全員の視線が歌麿に注がれている。どうやら知る、知らないにしろ、歌麿からなにがしかの説明を求めているのだろう。   「ゆいさん」   歌麿はもう一度ゆいに助けを求めた。ゆいは悲しげな表情で、お手上げのポーズを示した。   「私も出来たらあなたの意見を聞いてみたいな、 と思ってる口ですから」 「そんな」   歌麿は大げさに首をひねって見せた。   「俺にはさっぱり意味が分からん、このメ ンバーを集めるためにわざわざこんな事件 を起こしたのか?大園美里は」   気が付けば斎藤も歌麿の横に立っている。   「一体この事件の始まりはどこなんだ」   真面目な斎藤の質問に   「私にだってわかるわけないでしょう、私だっ て、皆さんと同じように拉致され、エボニカ 共和国に連れていかれているんですから」 「でも、ある程度の想像はついているんでしょ」   ゆいの目も真剣だ。どうやら冗談でごまかせる雰囲気ではない。   「想像だけなら」   頭を掻く歌麿に   「じゃあ、その想像でいいですから教えていた だけませんか」   ゆいがまっすぐ歌麿の目を見た。杏がその横に座り、反対側には斎藤が、その周りを関係者がずらり、歌麿を取り巻いている。完全に歌麿が何かを知っていると、予感している雰囲気だ。   「わかりました、あくまでも私の想像だと念頭に 置いて聞いてくださいね」   歌麿はグルリ全員を見渡した。誰もが皆ゆっくりうなづいている。とにかく、アバウトでもいい。今のこの状況説明を、合理的に判断できる説明が欲しいのだ。  続話→  にほんブログ村 心理学 ブログランキングへ  

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