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「少し動いて」   

2016年08月24日 ナビトモブログ記事
テーマ:俳句ポスト投稿

 俳句集団「宇宙(そら)」は、2015年9月29日、津軽の地に誕生した。

 今のネット社会を踏まえ、俳句作りの研鑽、活躍の場は、専ら「俳句ポスト365」への投稿による。

 「俳句ポスト365」は、愛媛県の松山市が運営する俳句の投稿サイトである。その選者は、TBSで木曜日放送のプレバトでお馴染みの、当代超一流の俳人、夏井いつき先生だ。

 日本全国広しと言えども、俳句作りの学びの場として、「俳句ポスト365」→夏井いつき先生→プレバト→「俳句ポスト365」→夏井いつき先生→プレバトといった、言わば循環学校に勝るものはない。

 津軽わさおのこれまでの人生による経験則が、そう言わしめる。だから、俳句集団「宇宙(そら)」は、「俳句ポスト365」への投稿によって、日本全国を視野に入れつつ、挑戦しているつもりである。


  「俳句ポスト365」においては、各回の月曜日から金曜日までのすべてが勉強になる。そのうちでも、とりわけ金曜日発表の天の俳句1句、地の俳句9句及び夏井いつき先生の講評が大変重要だ。その中から、自分の俳句作りとの関連で、何を学ぶか。

  「俳句ポスト365」の第151回 2016年7月7日週の兼題は、「鵙の贄(もずのにえ)」である。兼題の説明に曰く。

鵙の贄(秋の季語)「もずのにえ」。肉食の小鳥である鵙が、その習性として、捕らえた虫や、蛙、蜥蜴などの小動物を木の枝などに刺しておいたもの

 津軽わさおは、今回の「鵙の贄」で、俳句の作り方における「少し」という言葉の使い方を学んだ。


 何事も勉強の意味で、地の俳句9句中の1句及び選者の夏井いつき先生の講評を以下に掲げる。

 鵙の贄少し動いて乾きけり  地選  クズウジュンイチ    

 普通、俳句で「少し」なんて言葉は三音足りない時の埋め合わせに使われたりするものですから、この一語が一句の中できちんと機能している句にお目に掛かることは稀です。

 が、この句の「少し」はまさに描写の言葉。先ほどの天の句の延長線上に、この状態があるはずです。「少し動いて」いるのは脚でしょうか、尻尾でしょうか、はたまた眼球でしょうか。

 「乾きけり」というぶっきらぼうな下五が、淡々たるリアリティを表現。この作者も「鵙の贄」を観察し続けた経験があるに違いありません。


 以上に関する津軽わさおの勉強したところを以下に掲げる。

 俳句では、普通、「少し」という言葉は三音足りない時の埋め合わせに使われたりする。埋め合わせに使われるということは、その時点で、「少し」は一句の中できちんと機能することを放棄されている。

 しかしながら、掲句の「少し」は、「鵙の贄」が「少し動いて」→「乾きけり」の中での「少し」である。「鵙の贄」がまだ生があり、それが→「少し動いて」→「乾きけり」なのだ。「少し」はまさに描写の言葉である。

 ちなみに、「天の句の延長線上に、この状態があるはずです」の天の句を以下に掲げる。

 体液に枝濡れてゐる鵙の贄   天選  ポメロ親父

 それにしても、夏井いつき先生の下記の表現及び感性には脱帽である。

 先ほどの天の句の延長線上に、この状態があるはずです。「少し動いて」いるのは脚でしょうか、尻尾でしょうか、はたまた眼球でしょうか。「乾きけり」というぶっきらぼうな下五が、淡々たるリアリティを表現。



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