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心 どまり

賢明な判断 

2016年07月05日 ナビトモブログ記事
テーマ:圭君

 昨日の暑さから一変して、今朝は肌寒くさえ感じました。
寒暖差が10°以上もありますと、体調管理が難しいですね〜

 波乱を巻き起こしていますウインブルドン(全英オープン)!
愈々今夜は、準々決勝になります。
4回戦最終試合ベルディヒvsベセリ戦は、7回のマッチポイントを凌いだ結果、2セットオールで日没サスペンデントになりまして、ベスト8が出揃いますのは、今夜に持ち越される事になりました。

 又、今年のウインブルドンでは、まさか、まさかの驚く出来事が起きています。
あの圧倒的王者・世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチが3回戦でサム・クエリー(世界ランキング41位)に3-1で敗退しグランドスラム30連勝もストップしました。

 此のニュースが、全世界のテニスファン及び関係者、又テニス界のみならず与えた衝撃は計り知れないでしょう!
 
 彼は、全仏で念願の生涯グランドスラム(全グランドスラム制覇)を達成しまして、心身共に気が途切れたのかもしれません。疲れも出たのでしょう。
大方の人は、念願達成後、虚脱感に襲われますが、流石のジョコビッチも例外では無かったのかも知れません。
体の何処かにアクシデントが起きていなければ良いのですが・・・

 ATPツアーやグランドスラムは、試合最終日迄連日開催されますが、ウインブルドンだけは唯一ミドルサンデーと言う試合中間の日曜日に、芝を休める為、休日が設けられています。

 処が、今年は特に雨が多く、試合中断や中止が相次ぎまして、スケジュールの調整や変更も余儀なくされています。
結果、休日返上で試合が行われる事になりました。

 例年、此の時季のヨーロッパは雨が多いのですが、今年は異常です。
全仏オープンでもそうでしたが、雨に悩まされ翻弄され続けた二週間でした。

 セーヌ川が氾濫する直前、ルーブル美術館では一日休館にしまして、地下の収蔵品を安全な上階に、職員・関係者総出で移動させたそうです。
結果、美術品への被害は免れたそうですが、貴重な美術品の保全保護の為の迅速な対策は『賢明な判断』に依るものでした。

 しかし生憎にもセーヌ川の氾濫により、4人の犠牲者が出てしまいました。
自然は、人に癒しを与え、様々な効果を齎してくれますが、非常に酷な一面も兼ね備えています。
熊本の被災された皆様も、さぞ御苦労なさってていらっしゃる事でしょう。心が痛みます。

 圭君は、4回戦2セット終了後棄権しました。
ウインブルドンの前哨戦とも言えるドイツ・ハレで開催されたゲリー・ウェバー・オープン(ATP500/6月13〜19日グラス(芝)コート)一回戦で脇腹を痛め治療を受け、二回戦を棄権しましたので、とても心配していたのですが・・・

 ウインブルドンでの3回戦迄は順調(?)に勝ち進んで来た様に見えましたが、時折見せる脇腹を押さえ確かめる様な仕草や彼の表情に、懸念しておりました。

 3回戦迄の試合後の会見では、「心配はあるものの大丈夫!」と気丈に答えてい圭君でしたが、痛みに耐えいたのでしょう!

 昨夜、日本時間21:00から行われた4回戦 VSチリッチ(ランキング13位)戦の圭君は明らかにスタート時点から様子がおかしかったのです。

 試合中に、痛み止めを服用しながらコートに向う姿が痛々しくて・・・

 本来テニスは試合中コーチとの会話はルール違反になります。
しかし、2セット終了後、必死に圭君に言葉を投げかけるマイケル・チャンコーチとダンテ・ボッティーニコーチの圭君を心配する姿を、TVカメラが捉えられていました。

 それは、彼らが圭君の体と、後々の事(オリンピックやUSオープン)を考慮し、怪我が重症化しないように、必死に棄権を促し、説得している姿でした。
チャンコーチ達の意を解し、説得に応じ、審判に首を横に振り棄権を報告する圭君の姿に、熱いものが込み上げて来て・・・

 さぞかし悔しかった事でしょう。
しかし、無理をして取り返しのつかない状態に陥ってしまいますと、其れこそ大変な事に成ってしまいます。

 試合途中での棄権は、圭君に取って辛い決断でしたが、『賢明な判断』で有ったと思います。
観客の声援を受け、コートを去って行く圭君の後姿に、思わず顔を覆ってしまいました。

下記は、圭君の試合後のインタビューの全容です。

「昨日からかなり痛みがあったんで、それが粗この前の試
 合と比べものにならない位痛かったんで難しいのは分か
 ってましたけど、粗どの試合もウオームアップの時に凄
 く痛くて、それで試合に入って、何とかやっていたので、
 その可能性を少し信じつつ、今日も試合に入りましたけ
 ど痛みの度合いが、全くひどかったので、最初からサー
 ブも殆ど打てなかったです
 今大会、多分人生の中で一番この怪我の痛みと戦ったく
 らい、何か出し尽くしたと言うか、頑張った感はあった
 ので、やっぱりこのグランドスラムで、特にこのウイン
 ブルドンで頑張りたいと言う気持ちは有りましたし、
 そのモチベーションだけですね!
 テニス自体は、凄く満足しています。
 この特に2、3試合目が凄く得たものが大きかったので、
 凄くいい試合が出来ていたのでストローク戦で、
 まあ少し芝が好きにはなって来ました。」

 圭君に取って、今年のウインブルドンは、怪我と痛みとの辛い闘いだったのです。
グランドスラム(ウインブルドン)でなければ出場しなかったかも知れません。
焦らず、しっかり休養と治療をなさって、オリンピックでは、元気な姿を見せて欲しいです。お疲れ様でした。
そして圭君の頑張って耐えている姿に励まされました。
本当にありがとう。



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