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恍惚の人 

2016年05月16日 ナビトモブログ記事
テーマ:ドラマ

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「恍惚の人」。
BSプレミアムで2016年5月16日(月)13:00〜放送。
以前、紹介しているので再掲です。

ご存知、有吉佐和子の同名のベストセラー小説を映画化。
この映画で”恍惚”と言う、単語を覚えました。
本来は”うっとり”の意味なので、
”恍惚”の状態になりたいのですが、”認知症”の方が
強調されているので”恍惚”状態には、なりたくありません?

この映画が製作された当時(1973年/昭和48年)の
日本の平均寿命は男性が69 歳、女性が74歳。

現在の高齢化社会を予想するかのように、
時代の流れを先取りし、老人問題を正面から扱っています。

今、見るとモノクロなのに、森繁の迫真の演技には
自分もいつか茂造のようになるかもしれないという恐怖が
じわじわと湧いて来て、ホラー映画を観ているようでした。

立花家は、84歳の茂造(森繁久彌)と
その息子夫婦の信利田村高廣)と
昭子( 高峰秀子)に、子供の敏の4人家族。

茂造は老妻が死んで以来、老衰がひどくなり、
医者により、彼は「老人性鬱病」と診断される。

茂造のボケはひどくなるばかり。
嫁がせた自分の娘の京子(乙羽信子)の顔も思い出せず
息子の信利の顔も忘れ、彼を泥棒と間違えたり、
突然家をとび出し徘徊する。
挙句の果てには自分の排泄物を手にとって遊び、
夜中に何度も昭子を起こしたりする日々に、
介護する昭子は神経をすり減らしていくばかりだった。

嫁を自分の娘と勘違いして、
”あきこさん”と呼ぶ、茂造の声。
茂造が昭子の名さえ忘れ
“モシモシ”と呼びかける声は身につまされますね。

そんな中、ある雨の日、道端で向い側の塀の中から
のぞいている泰山木の花の白さに見入っている
茂造を見かけた昭子は思った。
茂造には美しさに感動する気持ちがまだ残っていると。

この場面には、心の中に、カラーで白い花が
浮かん来て、何だかホッとしました。

介護される人、介護する人になるのは決まった事。
いつの日にかは、私達もたどる道。
見ていて、いやになる映画ですが、目をそらさず見て、
自分のため、そして家族のために”ボケ”を
一日でも遅らせるように頭脳を活性化して
穏やかな老衰死を目指そうと思ったことでした。

監督は豊田四郎。



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おはようございます!

yinanさん

風香さん、
私の母も認知症でホームに入っていましたが、
倒れて、意識不明になり、
胃瘻を受けて3年になりますが、
心臓が強いのか植物人間状態でまだ生きています。

ここら辺の判断が難しいですね。
やはり、延命措置が必要ないと
書いて置かなければと思っています。

秋桜さん、
私も人生の有終の美を飾ってと思っていますが、
自分の書いたシナリオ通りいくかどうか心配です。

でも、何もしないよりかは、やるだけはやってと
毎日を過ごしています。

SOYOKAZEさん、
脳の機能低下が、いつ生じるのか、分からないので
サスペンス映画ならぬ、ホラー映画になるのではと
私も心配しているのですが、
最近は、なるようにしかならないと
ケセラセラの心境です。

シニア・ナビに投稿しているのも、
ボケ防止だと思っています。

2016/05/17 08:29:50

衝撃的でした

さん

映画は観ていませんが、小説は衝撃的で、認知症だけにはなりたくないと恐れたものです。
人間の尊厳に関わるので、この病だけにはなりたくないと、身震いした記憶があります。

2016/05/16 14:13:42

原作も読んで・・・

秋桜さん

何回みても身につまされる映画です。

明日は我が身。
いまできる最善のことをやって
人生の幕を下ろしたいです。

2016/05/16 10:44:09

43年前

さん

当時は認知症の言葉も聴かれないころですね。
高齢化社会の今日では わが身の隣にある問題です。
まだ元気ですが、3〜4日前に会ってきた母を思います。

2016/05/16 09:09:01

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