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吾喰楽家の食卓

六十歳を過ぎたら・・ 

2016年05月06日 ナビトモブログ記事
テーマ:生活

昨日、朝餉の片づけが終わり、一休みしていた時のことだ。
地区の班長さんが来た。
区費の集金かと思って、財布を持って玄関を開けた。
ところが、
「〇〇さんの所に、お線香を上げに行くので、良かったらご一緒しませんか?」
と、誘われた。
〇〇さんは、ご夫婦とご主人の母親との三人暮らしだ。
お嬢さんが三人いるが、みんな嫁に出した。
お孫さんが大勢いて、よく遊びに来ている。
ご主人は、私より半回りほど年上なので、母親は、九十歳を過ぎているはずだ。
「強制ではありませんが、十時に○○さんのお宅の前に集合です」
というので、
「ご一緒させて下さい」
と、お願いした。
更に服装と包物のことを訊くと、
「普段着で構いません。とりあえず、手ぶらで来て下さい」
と、返って来た。

定刻に集まったのは、六人だった。
向こう三軒両隣プラスワンといった感じだ。
祭壇のある部屋に通され、遺影を見て驚いた。
亡くなったのは、ご主人だったのである。
更に驚いたのは、通夜が三日、告別式が四日だった。
故人の強い意志で、家族葬で済ませたという。
朝晩の散歩で、ご夫婦揃って、わが家の前をよく通っていた。
つい最近も見かけている。
六十歳を過ぎたら、必ずしも、寿命は年齢の順でないと再認識した。

奥さんは、病気のことを口止めされていた反動からか、堰を切ったように話し始めた。
部位は違うが、私の妻と同じガンである。
聞いているうちに、妻のことを思い出した。
共通点が多い。
本当に苦しんだのは、亡くなる前の三日間とのことだ。
葬儀を済ませてから、近所に挨拶をした。
今、墓を探している。
子供から同居を勧められているが、今の家で暮らすという。
わが家も、そうだった。

夕方、香典を持って再び伺った。
妻は〇〇さんと、親しくしていた。
私が単身赴任中、妻は一人暮らしだった。
気兼ねする必要がないから、奥さんは頻繁に遊びに来てくれた。
妻が亡くなる少し前、ピタッと来なくなった。
ご主人の発症が理由だと、その時に判った。

ご冥福を祈る。

   *****

写真
5月5日(木)の昼餉と夕餉



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sadatoshiさんへ

吾喰楽さん

初めまして。

コメント、有り難う御座います。
小沢昭一が「五十過ぎたら順不同」という、名言(?)を残しています。
今の時代、五十では若すぎます。

還暦をすぎたらと、考えました。

2016/05/09 19:00:03

確かに。

sadatoshiさん

六十歳を過ぎたら、必ずしも、寿命は年齢の順でないと再認識した。


 そうですねえ。

2016/05/09 18:47:23

SOYOKAZEさんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

亡くなったご主人は、満75歳です。
ご本人の意思で、近所の皆さんに病気を隠し通しました。
妻は、その点はオープンでした。
病院から斎場へ直行したのは、同じです。

このお宅のお婆ちゃんも、90過ぎていますが、元気に畑仕事をしています。
先日も、水やりをしていました。

分からないものです。

2016/05/06 07:38:09

分からないものです

さん

おはようございます。

私は、このブログを拝見して、お隣の旦那様の事を思い出していました。
明るくて、お元気で、私が裏の草取りをしていると、「SOYOさんには、こっちがいいでしょう」と、缶ビールの差し入れをして下さいました。
それが、最近お顔を見ないと思ったら、癌で入院されたとのこと。
その後、一年と経たずにお亡くなりになりました。
だから、病まれた姿は見ていません。
人の命の儚さを感じました。
もうじき九十の地区の長老は、今もお元気で鍬を振っていらっしゃいます。

2016/05/06 07:22:04

喜美さんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

仰せの通りです。
一日一日を、大切に過ごすことが大切ですね。

その点、喜美さんは我々のお手本ですよ。

2016/05/06 07:14:07

わかりません

喜美さん

人間の一生は解らないですね
今元気でも倒れたり 交通事故に遭ったり
災害に遭ったり 毎日を大切に生きないと
駄目ですね 楽しく暮らしましょう

2016/05/06 07:00:47

彩々さんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

2度目のお参りを済ませた後、90歳を過ぎた〇〇さんちのお婆ちゃんが、元気にわが家の前を通りました。
60歳過ぎたら、順不同ですよ。
やむを得ないことです。

2016/05/06 06:58:55

在りし日

彩々さん

おはようございます

時々、当たり前のように顔を合わせるご近所さんの
ご不幸ごとは、少なからずショックを覚えますね。

お参りに行かれ、吾喰楽さんの奥様と親しく
されていた方の旦那様が亡くなられ、その奥様は
また残されたのですね。

こうして自分の周りから一人、二人と世を去り
見送る側も、この歳になるとより辛いものが
有りますね。
お参りに行って差し上げて、ご遺族の方へも
何よりのご供養になったことでしょう。

2016/05/06 06:32:01

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