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吾喰楽家の食卓

古来稀なり 

2016年02月26日 ナビトモブログ記事
テーマ:生活

一般に長寿の祝は、数え年(以下同じ)で六十一歳の還暦から始まるが、昔は四十歳が老年の入口だったらしい。
源氏物語に四十の賀という、光源氏の四十歳を祝う場面が登場する。
十干十二支が一回りする還暦は、人生の節目の年である。
しかし、健康なシニアが多い昨今、還暦が老年の入口と考えている方は少ないに違いない。
年金の給付開始や定年が、満六十五歳に延びたことも起因しているのだろう。
還暦のあとは、古希(七十歳)、喜寿(七十七歳)、傘寿(八十歳)、米寿(八十八歳)、卒寿(九十歳)、白寿(九十九歳)、百寿(百歳)と、長寿の祝が続く。
喜寿から白寿まで、何れも洒落た呼び名が付いている。
喜の草書体が七十七に似ているとか、傘の字を分解すると八と十になるなどだ。

七十歳は、古希の祝だ。
正確な謂れは知らなかったが、稀なことという意味があるのは想像がつく。
パソコンで調べてみると、杜甫の詩の一節「人生七十古来稀なり」が出典だと判った。
杜甫の時代は、七十歳まで生きるのは、極めて稀なことだったのだろう。
私は四日後の三月一日に、古来は稀だった、七十歳(満六十九歳)を迎える。
と云っても、祝宴の予定はない。
いつものように、一人だけの食卓になるはずだ。
その日を前にして、還暦から古希までの九年間を振り返ってみた。

私が還暦を迎えたときは富山へ単身赴任中で、妻は闘病生活の四年目だったから、還暦を祝うどころではなかった。
一歳年下の妻を、「折角の年金だから、貰おうよ。もう少し頑張って」と、励ましたのを思い出した。
抗ガン剤(ゼローダ)の効きが悪くなった時期で、気丈な妻が弱気になっていた。
妻は、一年半ほど年金を貰ってから、他界した。
その後、私は満六十六歳で退職し、今、悠々自適の一人暮らしを楽しんでいる。
最近の一年間は、古典芸能に嵌まり、楽しい日々を過ごした。
この先、私にどれ程の人生が残されているか分からないが、健康第一で行きたい。
次なる目標は、喜寿だ。

   *****

写真
ダイニングからの雪景色(2月25日)と庭のクリスマスローズ(2月23日)



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寅年ヨッシーさんへ

吾喰楽さん

こんばんは。

お年寄りとは実年齢ではなく、本人の考え方次第ではないでしょうか。
本人が年寄りと思ったら、年寄りです。
違うと思えば、違う。

本来の長寿の祝は数え年ですが、今では満年齢で祝う方も居るそうです。
また、長寿の祝をすると、先の祝に進めないと考え、何もしない方も居るとか。

2016/02/26 17:40:05

お年寄りはいくつから

寅年ヨッシーさん

幼年、少年、青年、壮年、老年とありますが、
これから老年層をもっと細分化した「呼び名」
がほしいものですね。
古稀は満69才からとは知りませんでした。
それにしても還暦の重みはほとんど無いですね。

2016/02/26 17:31:07

SOYOKAZEさんへ

吾喰楽さん

こんにちは。

本当にあっと言う間の九年でした。

人間の命は、預かりもの。
嫌でも返す時が来ます。
それまで、精一杯生きましょう。

2016/02/26 15:26:02

古希

さん

こんにちは。

古希を元気で迎えられることは、幸せなのでしょうね。
還暦から古希まではあっと言う間ですか!?
嫌だな〜(笑)

私は、そう長生きしたいとは思わないのですが、その歳になったら「まだまだ」と思うのかもしれませんね?

料理屋にいた頃、その祝毎に、違った色の大黒帽とちゃんちゃんこを貸し出し、集合写真を撮ってプレゼントに差し上げていました。

2016/02/26 14:34:06

澪つくしさんへ

吾喰楽さん

こんにちは。

古希を迎える実感が、全くありません。
昔は、古希を迎える人は、かなりのお爺さんと思っていました。
自分がその歳になると、まだまだ若い。

でも、月日の経つのが本当に速い。
正月なんて、つい先日のことのように感じています。

2016/02/26 11:45:44

おめでとうございます♪

澪つくしさん

ヾ(*´▽`*)ノ オヒサシブリ〜〜デス♪

いよいよ”古来稀なり”に突入ですか〜(*^-^)ニコ

私も○年前に、娘と嫁ぎ先のご両親と孫とで
一席設けて頂いて・・・

次の喜寿をつつがなく迎えたいと、日々精進??

還暦までは満年齢で祝い、古希から先は
数え歳で祝うのだそうですね!
一歳でも早くとの、優しい気持ちですね〜

2016/02/26 11:32:51

悠遊人さんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

古希の祝を高校の同窓会でやろう、という話があります。
でも、これは満70歳を考えているようなので、来春のことです。

今、悠遊人さんのプロフを確認しました。
6月は、喜寿のお祝いなんですね。

還暦から古希まで、あっという間の9年でした。
その間、連れ合いとの別れと、40年以上勤めた会社の退職が、二大ニュースです。

2016/02/26 10:52:37

いつの間にか

さん

古稀のお祝いは中学時代の同期会だった。

そしていつの間にか喜寿を迎えようとしている。

健康で毎日が充実していれば、月日は一瞬にして去っていくような気がする。

吾喰楽さんは多趣味で人生を謳歌していますから、多分人生の節目は次々とやって来るでしょう。

2016/02/26 10:32:07

マリーさんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

前回、ブログをアップしてから数えたら、4年足らずの間に1450回も投稿していました。
休んだのは、数回だけです。
別に威張ることでもありませんが。

数えで70歳ですから、70代はもう少し先です。

何れ機会もあるでしょう。

2016/02/26 09:29:19

お久しぶりです

さん

と言っても1週間足らずですが、毎日ブログアップを続けてきた吾喰楽さんにとっては久々のブログになりますね。
「お知らせ」ブログがなければ一体どうしたのだろうと心配したでしょうがお元気に変わらずお過ごしのことでしょう。
いよいよ70代になりますか。
大きな節目のようでもありますが、いつもの毎日の連続に変わりはありません。
66歳までフルタイムで働いていらしたんですか。
それならばもう十分働きましたね。
ご出席なら古希祝いが出来たのに。。。。

2016/02/26 08:55:57

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