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老いてなお

銭湯 

2016年01月31日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

喫茶店に集まった悪友たちと久しぶりに銭湯へ、入ったとたん余りにも昔と違うので面食らった。

ちょいちょい来てる友は悠々と入っていった。ゆったりと暖まり外へでると“神田川”の世界、冷たい北風に震えた。

しかし、昔とは比べ物にならない設備に驚くばかり。

“神田川”の歌詞のように、夕方になると石鹸箱をカタカタいわせ、下駄ばき姿で下宿やアパートから集まってくる急ぎ足の女学生、にぎやかな子供連れ、ゆかた姿のお座敷姉さん。

お互い銭湯で気心も知り合っている者同士、背中を流しッこしながら話に花が咲く。

物をあげたり、いただいたり、お誘いやお出かけの話と盛り上がる。

昔は流し場が、あっとゆうまに井戸端会議になってしまうが今ではめったに見かけない。

今ではBGMもあり、さらに驚くことには男性が洗面器の中に化粧品を入れ、バスタオルまで持って来てる。

番台のおばさんに聞いた話だと最近の男性は、パンツの上からタオルを巻いて脱衣場をうろつくのが多く、女性は、パッパッと脱ぐらしい。

それに男湯、女湯とも、近ごろは井戸端会議らしきものは殆ど見られない。また、子供の入浴態度に対する教育をする大人達がいなくなったそうだ。

以前は他人の子供でも“股を洗って、騒ぐな、湯船に手ぬぐいを入れるな”など、いっぱい注意する人がどこの銭湯にもいたもんだ。

また、シャワーコーナーが喜ばれ、それにバブル風呂、超音波風呂、サウナなどなど多彩だ。

設備は良くなり休憩室も整って来たが、人情味、裸の付き合いなどが無くなり道でのすれ違う人間達と同じに感じた。

ただの郷愁だろうか?........と悪友達に言ったら……お前は“化石だ”と言われた。



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