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人生の約束 

2016年01月18日 ナビトモブログ記事
テーマ:ドラマ

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

今日の映画紹介は上映中の「人生の約束」。
「池中玄太80キロ」、「新宿鮫」、「点と線」など
ドラマを手掛けた石橋冠が、
今年80歳になって完成させた初めての劇場映画。

”どうせ撮るなら自分のオリジナルでやりたい、
僕の大好きな風景の中で撮りたい”という思いで
制作されただけに監督の心情が伝わって来ましたね。
選ばれた舞台は監督夫人の故郷の富山県射水市新湊。

IT関連企業のCEOを務める中原祐馬(竹野内豊)は、
会社の拡大しか関心がない仕事おたく。
そんな彼の携帯電話に、一緒に会社を立ち上げ
苦楽を共にしながらも、経営方針の違いから
会社から追い出したかつての
親友・塩谷航平から電話が何度もかかってくる。

掛かってくる電話を最初は無視していたが胸騒ぎを覚え、
電話に出るが、返答がない。何かあったかと
祐馬は仕事をキャンセルして彼の故郷である
富山県新湊の四十物町(あいものちょう)に出かけて
航平の死を知る。

航平の義兄・鉄也(江口洋介)を訪ねて祐馬は
線香をあげようとするが、鉄也は航平を追い出し
最期の電話にも出なかった彼を追い返そうとする。
が、航平の娘・瞳(高橋ひかる)の対応でその場は収まる。

航平に娘がいたことに驚いた佑馬は
瞳に自分に何か出来ることはないかと尋ねると、
”西町から四十物町の曳山を取り返してくれますか?”の
言葉だった。

そこで知り合った、
町内会長の西村玄太郎(西田敏行)の
話から判ったことは、病のために余命わずかとなった
航平は最後に曳山につながりたいという思いから
15年ぶりに故郷に戻って来たのだった。

その曳山は維持費が無くなった四十物町から、
資金がある西町の会長・武田善二(柄本明)からの
提案で今年の祭りは四十物町に曳かせることを
条件に、曳山を譲ることだった。だが、武田はその約束を破り、
曳山を引くことが出来なくなったのだった。

一方、東京にある祐馬の会社が不正取引の疑いで
強制捜査を受ける。責任を取った佑馬は
会社や仲間と全てを失ったうえ、
富山県警の刑事・岩瀬厚一郎(ビートたけし)の
捜査が迫って来るのだった…。

そんな中、佑馬は
”一度口にしたことは実行する”と
かつて航平と交わした約束を思い出し行動を開始する。

と、詳しく粗筋を紹介しましたが、
監督のメッセージは祭りに参加して、曳くことで
つながり、「絆」と「再生」を取り戻すこと。

全てを失い、「つながり」を失った佑馬が、
曳山を曳くことで航平や彼の親族と「つながり」を
取り戻していきますね。

因みに「つながり」とは
360年の歴史を持つ「新湊曳山祭り」で
祭りに参加して曳山(山車)を曳くことを
「つながり」と呼ぶ。

人は一人で産まれた、一人で死んでいく、
でも生きている間は大勢の人と
「つながり」を持って生きています。
人との「つながり」だけではないですね。
自然の海や山、川は勿論、路傍の雑草とも
つながっているのです。

このシニア・ナビでもそうです。
全然、知らなかった赤の他人が、
ネットで「つながって」いますからね。

と何だかんだ言っても、
曳山を曳く、曳人の
”イャ〜セ!イャ〜セ”の勇壮な掛け声は
耳から、身体全体に浸透してきて”魂”が一体化して
精神が高揚して、自分も祭りに参加しているようでした。



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