メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

日々是好日

生活と文化 

2015年12月11日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 国立劇場 第47回文楽鑑賞教室

 写真は我が家の裏庭の柚子。今年は大きく成長し、香りも十分あり食卓で利用している他、孫たちが週末に帰国して来たら柚子風呂に一緒に入りたい今から楽しみにしています。

 人形浄瑠璃は江戸時代に上方(大阪)で産まれた日本の人形を使う伝統芸能の一つです。一つの人形を三人で操るユニークな芸術で、太夫〈語り手〉と三味線が加わった総合芸術です。昨日の講演では初心者のために、夫々の役割と使い方の説明並びに実演が組み込まれ大変参考になりました。太夫はマイクを通さず。一人で何役もこなす語りの話術「義太夫節」です。文楽の三味線は太棹三味線といって棹も糸も太く、低く大きな音色を醸し出し、人物の感情や情況を表現しています。文楽の人形は一体を「三人使い」する珍しい人形劇です。「主遣い」が頭(かしら)と右手を遣い、「左遣い」が左手と小道具の出し入れを、「足遣い」が両足をつかさどります。

 昨日は「二人禿」と「三十三間堂棟由来」の二本立てす。「禿」(かむら)は遊郭にいる女の子どもで見習い中。
「三十三間堂棟由来」では、熊野三山の近くに住む茶屋の娘が、父の仇討ちのために仇の相手を探すために母を連れ願賭けに現れた「平太郎」と結ばれる物語と、後白河法皇がひどい頭痛に悩み、その頭痛の原因が法王の前世に関わると、熊野三山にある柳を切り、三十三間堂の「棟」(むなぎ)にするという物語に取材した文楽です。切り倒された「柳の精」が茶屋の娘であることが全体の筋の肝の部分です。文楽の物語は、義理・人情等の主題こそ異なりますが、能における取材方と同様の手法であると思いました。

 文楽はユネスコの無形文化財に指定されています。日本の伝統芸能が脈々と引き継がれ、高い文化価値を維持して行くためにはこのような教育的な努力も欠かせないですね。特に義太夫節は古い関西弁ですので、物語の筋を追うためには、事前に話の内容を知らない方には、スーパー字幕を追わないで済む音声ガイダンスが大変参考になります。日々是好日。

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR





掲載されている画像

    もっと見る

上部へ