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「相棒」・いくらなんでもあり得ず 

2015年10月10日 ナビトモブログ記事
テーマ:相棒

 津軽のシニアブロガーは、刑事ドラマ「相棒」と共に人生を歩んできているようなものだ。あまたある番組の中で、「相棒」が一番好きだ。もう13年以上にわたり、ほとんど欠かすことなく視聴してきている。


 その歴史を踏まえて考えた場合、「相棒season13」最終回は、「相棒」史上、そして刑事ドラマ史上、一番の駄作である。



 最終回の筋書きの中で、過去に、成宮寛貴演ずる甲斐享の高校時代からの親友、梶の妹が通り魔に30か所も刺されて殺された。



 捕まった犯人は、裁判で、脱法ドラッグを吸って犯行に及んでいて心神喪失の状態にあったとし、責任能力なしで無罪になる。釈放後、犯人は、何者かに襲われて重傷を負う。


 実は、その犯人が甲斐享だった。親友、梶が復讐のため、犯人を殺そうとしていたから、甲斐享が彼に人殺しをさせないために、自分が犯人に制裁を加えるということであれば、あり得る。刑事ドラマ的に仕方がない。


 しかし、致命的な問題は、甲斐享の犯行が親友の殺人行為を回避するための犯人への復讐という事件にとどまらなかった点にある。

 
 これを含め、2年足らずの間に、5件の連続暴行事件が発生する。いずれも、犯人が、警察の手が及ばない悪党に制裁を加えるかのように、犯罪者だけを狙った半殺し事件である。


 この5件の連続暴行事件の犯人は、「ダークナイト」と呼ばれ、世間で注目が高まる。で、「相棒season13」最終回では、甲斐享こそが「ダークナイト」だとなるのだ。


 しかし、相棒、甲斐享が「ダークナイト」となることは、あり得ない。甲斐享が登場し始めた「相棒season11」の第1話からの3年に及ぶストーリーの中で提示されている甲斐享の人格に照らし、あり得ない。


 最終回の前話までであり得ないことを、最終回に、いきなり、取って付けたように、ある、としてしまったのだ。



 振り返ってみれば、「相棒 season13」は、「相棒 season12」までと比べると、面白くない。ドラマの筋立てが、いくらなんでもあり得ず、の展開が目立っているからだ。


 例えば、「相棒 season13」から登場した仲間由紀恵が演ずる社美彌子(やしろみやこ)の設定は、いくらなんでもあり得ず、だ。


 社美彌子は、警察組織のキャリア組だ。警察官僚として前途洋々たる地位の社美彌子が、ロシア人スパイの愛人であるとか、彼氏との間にハーフの幼い娘がいるとか、いくらなんでもあり得ず、と思ってしまう。ドラマとは言え、そんなバカな。


 筋立て上、社美彌子にまつわる謎を提示したが、それで最後まで視聴者を引っ張っておいて、結局、何なのさのままだった、と記憶している。


 挙句の果てに、甲斐享が5件の連続半殺し事件の犯人、「ダークナイト」だ、ときた。そんなバカな。いくらなんでもあり得ず、だ。



 「相棒 season13」を通じて顕著になってきた、いくらなんでもあり得ず、感。要は、ネタが切れてきたということだろう。


 考えるまでもなく、刑事ドラマ「相棒」は、「season13」に到達した。これだけ長くなると、ネタ切れになり、強引な展開になるのも無理はない。


 いよいよ、終わりの始まり、ってことなんかな?





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