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独りディナー
生オルガンで、「パッサカリア」を
2015年07月29日
テーマ:音楽
先日、教会で演奏した際。
控室で一緒になったオルガン奏者の人と雑談していて。
自己紹介代わりに、
「私はオルガンがとても好きなので、バッハのパッサカリアを、二年がかりで弾いてみたいと思って始めてみたのですよ。でも、まだ三ページ目だけど・・」と、言った。
「オルガン初心者が、最初に最高峰の曲に挑むという、無謀な行動ですけどね」と、笑うと、
その人も「登山の初心者が、最初に富士山に挑戦、といった感じですね」と一緒に笑った後。
「10年位前に、フィラデルフィアに半年住んでいた事があって、その頃通っていた教会に良いオルガンがあって、パッサカリアを勉強したことがあります。」と言う。
その時は、それだけの会話だったのだが。
数週間後の日曜日。
時間があったので教会に行って礼拝に参加すると、その日のオルガン奏楽が、彼女であった。
帰りがけに、私の友人とその人が立ち話しているのを見かけたので、
「今度もし、パッサカリアを弾く機会があったら、ぜひ声をかけて下さい。あの曲を生で聴ける機会なんて、滅多にありませんので・・」と、お願いしてみたのだった。
すると、その人は本気になって練習してくれたらしく、更にその友人が仲立ちになってくれて、8月に「パッサカリアを聴く会」を設けてくれることになった。
パイプ・オルガンという楽器は、ピアノと同じ鍵盤楽器ではあるが、手鍵盤のほかに足鍵盤があるので、私の様なピアノ奏者にとっては、弾くのが中々難しい。
両手の動きに加えて、同時に足を動かすという動きは、特にこの年になって覚えるのには、時間を要する。
よく、ピアノの演奏を聴いて、「右手と左手で、同時に違う動きをするなんて、凄いですね」と言われることがあるけれど、その気持ちが実感できたと言おうか・・。
私は、教会員でもないので、オルガンの練習も他の人の邪魔にならない様、月に一度ほど、知人の練習時間に割り込ませてもらって弾いて居る状態だ。
事前にピアノで、手鍵盤のパートは余裕で弾ける様にしておいて、オルガンに向かった時には、全神経を足元に集中して鍵盤の場所を覚える。
ちょっと、小さな自画自賛なのだが。
バッハの「パッサカリア」は、オルガン曲でも最高峰の難曲なのだが、低音でテーマを繰り返しながら、高音の声部でヴァリエーションを重ねていくという形式の、壮大な曲である。
つまり、大雑把にいうと、難しいのは両手で弾く部分に集約されていて、足で弾くテーマは、同じフレーズを繰り返していることが多いのだ。
ピアノに慣れている者にとって、これほど適格な選曲はあるだろうか・・。
8月にせっかく目の前で弾いてくれるというので、私は急遽路線を替えて、手鍵盤のパートだけでも最後まで練習することにした。
足鍵盤のパートは、声で歌いながら弾けば、曲の感じは十分つかめるし。
聴かせていただくのだから、事前に下勉強をするのは、礼儀だろう。
そして、返礼として、私も何かピアノ曲を弾くことにしたのだった。
今年も、夏を熱く過ごしそうである。
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結構、教会変遷しましたが・・。。
彩々さん、こんにちは。
近況報告した親友から届いた返事、といった感じのコメントありがとうございます。
近ければ、お誘いでもしたい様な気分ですね。
こんな風に、ピアノを介しての出会いが思いがけなく生まれたりして、ささやかな余生を楽しんでいます。
当地に転居してきて、10年。
クリスチャンではないのですが、牧師さんのお説教を聴きに、時折礼拝にお邪魔しています。
2015/07/29 18:19:41