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心の軌跡

母親の姿の中に自分を見る・・・そうなんやろか?　

2015年06月26日 外部ブログ記事
テーマ：テーマ無し



←｢モンサンミッシェル」の城壁?の中


昨日の朝

父が「デーサービス」に行く日なので

様子を見に行くと

父親が洗面所でなにやら一生懸命に洗っていた。

母親はというと

居間で怒ったような顔をして

ぶつぶつぶつぶつ言っている。


「どうしたん?」と聞くと

「今日は(父親が)デーサービスに行く日やのに，ぐずぐずして・・・」と言っている。

「まだお迎えに行くという電話はないんやろ?」と言うと

「もうちょっとしたらかかってくるはずや。それやのに際になってトイレなんかに行って・・・」と

父への文句はまだ続いている。


かたや父は

黙って洗い物をしている。

どうやらトイレで粗相をしたのか・・・自分の下着を洗濯していたようだ。

だから私はあえて知らぬふりをして

家から出た。


しばらくしてお迎えの車が来て

「デーサービス」の人が玄関まで迎えに来てくれた時

やっと父親は出て来た。

「遅くなってすんません。いろいろあって・・・」と申し訳なさそうに言う父を

スタッフの女の人は

やさしく車に乗せてくださった。


父を見送った後

両親の家に行くと

母はひどく怒っていて

「もう・・・あんな人知らんわ。今日みたいな日は行くのをやめたらええのに・・・」と言う。

「えっ，なんで?おじいさん喜んで行ってるのに・・・」と私が言うと

黙って口ごもる母。


「なんでなん?」

それでも私が聞き続けると

母は「あんなぐずぐずしてて・・・人に迷惑かける・・・」

「あぁ，わかった。おばあさんはそんなおじいさんを恥ずかしいと思っとるんやな。」と言うと

しずかに頷いた。


私は両親に対して今まで気づかなかった関係を

ちょっと垣間見たような気がして

ちょっぴり

いやいやかなり

ショックだった。


(母は父を自分よりも下に見ている・・・)


確かに若い頃の父は

いろんな意味で不出来でした。

それで母が苦労をしたことは

私も十分わかっています。


ですが

高齢になり

こうして母の足腰が悪くなって

先日のように入院した時は

父は父なりに

がんばって家のことをしていました。


母が病院から帰って来ても

できることはしています。


でも

その姿を母は

まどろっこしくてたまらない気持ちで

見てしまっているようです。

そして

いらいらいらいら・・・

(私の足がこんなんでなかったら，そういうことはちゃっちゃっとするのに・・・)と思って

父のしていることを

見ています。


それを口に出したら

父は烈火のごとく怒って

怒鳴ります。

それを母は

「すぐに怒る。もうなんちゃ言えん。」と嘆きます。


もうね

そういう様子を見て

私は疲れ切ります。

母も父も大切な人なんです。

幸せになってもらいたいです。

でも

最近は

なんでか母のそういう言動に

腹が立ちます。(以前はその逆でした。母の嘆きを聞いて，父に対して怒りの気持ちを持っていました。)


(なんでそうなんやろ?)と友達に聞いたら

「それはお母さんの姿の中に自分を見るからよ。」と

言われました。


そうなんやろか・・・

ますます落ち込む私でした。(ｰ｡ｰ)


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