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敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空・第一部〜 しょっぱい味のする、キス 

2015年04月17日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



「逢いたかった…」
真理子は、彼の胸に顔を埋めてきた。
突然の行動に戸惑いを覚えつつも、彼は真理子をしっかりと抱き締めた。
真理子は彼の胸から顔を外すと、目を閉じて顔を上げてきた。
うっすらと開かれた唇に、彼はそっと唇を重ねた。
しょっぱい味のする、キスだった。

「とに角、あっちに行こう」
「ごめんね、ごめんね」
泣きじゃくりながら、何度も呟く真理子だった。
テーブルの前に座らせると、冷たい麦茶を真理子に勧めた。
「さっ、麦茶飲んで」
「うん」
小さく頷きながら、真理子は麦茶を口にした。

「怖かったわ、凄く。通りを歩いてると、男の人に声を掛けられたりして。あれが、ナンパとかいうの?」
「そりゃ、そうだ。真理子さんみたいに可愛い女性を、放っとくわけがないよ。でも、どうしたの?」
「お友達と、一週間の予定で旅行するの。その前に武士さんに逢いたくて、一日早く出てきたの」
落ち着きを取り戻した真理子は、甘えるような表情で答えた。

「そうなんだ、旅行かあ」
「あのね、あのね。佐知子なのよ、佐知子と旅行するの。結婚する前に、どうしても旅行したいって」
真理子は、ムキになって話した。
何故にこれ程強調するのか、その時の彼には理解できなかった。
「でね。迷惑だろうけど、今晩だけ泊めて欲しいの」
俯きながら、小声で真理子は言った。
「いいよ、僕は」
間髪を入れずに、彼は答えた。
人恋しさを覚えていた彼は、深く考えることなく答えた。

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