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人生は素晴らしい・「敦賀気比高校、松本哲幣選手」 

2015年04月06日 ナビトモブログ記事
テーマ:人生は素晴らしい

スポーツ観戦は、どのスポーツも面白い。世の中にいろいろ問題があり、不愉快なニュースが日常的に流れる昨今、逆にスポーツ観戦の面白さは増す一方である。

 選手の卓越した技量が発揮されたり、スリリングな試合展開が続くなど、試合そのものの面白さはもちろんであるが、それとともに選手の人生模様が相まって、スポーツ観戦の面白さが増すことになる。

 で、時として、人生は素晴らしい、と思わせてくれることだってある。どうやら、神様は、人間に、人生は素晴らしい、ということを気づかせるために、とてつもないドラマを用意してくれることがあるようだ。


 2015年3月31日、通常では考えられもしない本当のことが起こった。
 

 第87回選抜高校野球大会の準決勝が甲子園球場で行われ、福井県の敦賀気比高校が大阪府の優勝候補ナンバーワン、あの大阪桐蔭高校に11対0で勝った。大阪桐蔭高校は、完膚なきまでに叩きのめされた。

 これには少し驚くが、敦賀気比高校は、元来、野球が強い高校だから、この結果は、考えられないことではない。

 しかし、とんでもないことに、敦賀気比高校の松本哲幣選手が史上初の2打席連続満塁本塁打を打った。彼が挙げた8打点は、それまでの個人1試合最多の7打点を更新するものだ。

 まず、同一打者に2打席連続で満塁の場面がやってくるなんて、考えられない。

 満塁でホームランを打つなんて、なかなかできることではない。が、松本哲幣選手は満塁本塁打を打った。あっぱれである。

 しかし、2打席連続満塁の2打席目は、ヒットは打つとしても、ホームランを打つなんて、考えられない。が、松本哲幣選手は満塁本塁打を打った。これは、あっぱれの二乗である。

 それにしても、松本哲幣選手は、背番号17で、準々決勝では控えに回っていた。控え選手が準決勝での監督の起用に、見事に応えた。それも、単純に応えたのではない。

 史上初の2打席連続満塁本塁打、個人1試合最多打点の新記録、という高校野球100年の節目を飾るにこれ以上ないぐらいの快挙達成である。

 背番号17の控え選手が先発起用され、こうした歴史的快挙を達成するなんて、考えられない。が、松本哲幣選手は、先発起用の期待に応え、そのチャンスをものにするどころか、高校野球100年の歴史に燦然と輝く快挙を達成したのである。

 ここまでだけでも、通常では考えられもしない本当のことである。


 2015年4月1日、エイプリルフールのこの日、嘘だろ!、と口走るべきことが起きた。

 敦賀気比高校は、決勝で、北海道の東海大四高校に、3対1で競り勝ち、悲願の優勝を成し遂げた。

 敦賀気比高校が優勝すること自体は、十分に考えられることである。

 しかし、またしても松本哲幣選手がホームランを打って試合を決めるなんて、考えられない。が、8回裏、1対1の同点で、1死2塁の場面。松本哲幣選手は、2点本塁打を打った。これは、あっぱれもあっぱれ、あっぱれの三乗である。

 それにしても、6番バッターの松本哲幣選手に、8回裏、1対1の同点で、1死2塁の場面が回ってくるとは。その日は、彼は、それまで2打数ノーヒットであるのに、2点本塁打を打つとは。

 またしても、通常では考えられもしない本当のことが起こった。


 松本哲幣選手は、元々、投手で敦賀気比高校に入学した。その後、監督から、投手でそこそこいけるが、バッター1本でいく野手への転向を勧められた。

 その時、松本哲幣選手は、おそらく泣いたことだろう。しかし、彼は、野手転向を決め、人一倍の努力を続けている。チームメートは、1日800本バットを振るところを、彼は、1日1,200本振るのだ。

 挫折と黙々とした人一倍の努力。それらの果てに、福井県チームの春夏通じての初優勝が待っていた。それは、北陸勢初の紫紺の大優勝旗獲得でもある。

 そこで、津軽のシニアブロガーは、松本哲幣選手に、チームメイトに、敦賀気比高校に、福井県民に、新幹線開業に湧く北陸三県民に、祝福と拍手喝采を送るものである。

 そして、とてつもないドラマを用意して下さった神様にも拍手喝采を送らせていただきたい。

 やはり、人生は素晴らしい。
 


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