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独りディナー
ポーランドの森の家
2015年03月26日
テーマ:旅
ウィーンからワルシャワへ向かうと、主人の親友のスワヴェックが、空港へ迎えに来てくれていた。
そこから、彼の車で北東方面にあるチェルナーの森へと直行した。
この森にある彼の別荘は、建てた直後にはまだ、ワルシャワからの道が完全整備されていなかったのだが、今はヨーロッパの主要都市へと繋がる高速道路を利用して、かなり走行時間が短縮されていた。
最初に泊まった頃は、建築のまだ途中だったが、庭の周りに植えた松の木たちも現在はかなりの大きさに育っていて、私達の交友に歴史を感じた。
次に訪れた時には、同じような建物がもう一棟、対照的に右側へ向かって拡がっていて、企画として話には聞いていたものの、さすがに驚いた。
赤毛のアンの「グリーン・ゲイブルズ」じゃないけれど、素敵な赤い切り妻屋根が二つ並んで、それは丁度「レッド・ゲイブルズ」といった感じであった。
ハンティングが趣味のスワヴェックは、チェルナーに着くと、車でまず森の様子を見て回るのが常である。私達も、便乗することが多い。
「来てごらん」と言われて、車から降り空き地を見ると、不規則で大きな穴の跡がいくつもあった。
「これは、猪が食べ物をを探して土を掘り返した跡だよ。この柔らかさは、つい最近のものだね。」というので、ちょっと怖くなって、
「通常、動物たちが活動するのは、何時くらいなのかしら・・?」と、一応確認してみた。
「大抵は、夜中だよ」と言われて一安心はしたものの、ではハンティングとは夜中にするものなのか、と急にリアル感が出てきて、色々質問した。
大体、数年前に森をジョギングしていた主人が、夕方だったにも係わらず、猪が道を横切っていくのに遭遇した、という因縁の場所である。夜中と聞いても、安心はできない。
今回は、チェコからピステックさんが学生を連れて、ワルシャワからはトーマスさんがやはり学生を連れて合流してきた。
ドイツのヨアヒムさんは、生憎お母さんを亡くされて欠席だったが、昨年南アフリカで一緒にサファリ巡りをした、スワヴェックの親友夫妻も揃い、素敵なパーティとなった。
老教授のピステックさんの実家は、ワイナリーを経営しているので、「彼は、ウィークエンド・オーナーなんですよ」と、私がポーランドの友人にふざけて紹介したのは、残念ながらあまりピステックさんには受けなかったなあ。
その夜は、チェルナーには欠かせない、スワヴェックの狩猟仲間ヤーツェックが、多忙な中、美しい夫人のエヴァと共に顔を見せてくれた。
彼は、翌月に行われる村長選挙に、立候補していたのだ。
チェルナーに行く度に、美味しい食事でもてなしてくれる彼らだが、三年前に訪れた時は、すっかり都会的に洗練されたエヴァと違って、元気のなさそうなヤーツェックの様子が気になった。
其の時は、前回の村長選挙の直後で、やはり立候補していた彼は、僅差で敗れた処だったらしい。
今度はリベンジ、という訳なのだろう。
相変わらず優しそうな笑顔は変わらないながら、入ってくるなり居合わせた人達に、自分の名前の入ったボールペンとストラップを配った、その堂々とした態度は、まるで別人の様であった。
やはり、人が何かに向かっている姿は美しい。
翌朝は、パーティの来客が引き上げた宴の後で、朝食はコンチネンタル風というのだろうか。
それぞれセルフサービスで、思い思いのものをお皿に盛って、簡単な朝ごはんを食べていた。
スワヴェック自慢のイギリスから買ってきたコーヒーメーカーが、沢山機能が付いているだけに扱いが難しくて、ピステックさんがあたふたしていた時。
主人がテーブルの端から、「偉大なプロフェッサーが、コーヒーと奮闘しているよ」とからかったのは、周りにいた人はじめ、ピステックさんにも大いに受けた様だった。
ジョークも、相手を見なければ、やけどをしてしまうなあ・・。
朝食が終わると、リトアニアで開催される国際会議へと、ピステックさん、トーマスさん、そして私達も同乗したスワヴェック、三台の車で連なって出かけた。
ポーランドとリトアニアは、お互いにヨーロッパ・ユニオンの国なので、現在は国境も素通りできて、時代の流れを感じた。
数年前に、やはり彼の車で、ポーランドから、リトアニア、ラトヴィアを通過してエストニアへと行った頃は、国境を超えるのに毎度、ずいぶん時間がかかったものだったけれど・・。
会議の主催者にも係わらず、スワヴェックは実に精力的で、会が無事終わった翌日には、朝食を終えて皆にさよならをすると、早々に又私達を乗せて、チェルナーへと車を走らせた。
次の日は温かな陽気で、お庭にあるブランコ型のベンチで、ぼんやりと日向ぼっこをしていたら、「キノコを採ってきた・・」と言って、籠の中を見せてくれた。
そして、歩きながら「ちょっと来てごらん。見せたいものがあるから・・。」と言われた。
後ろに付いて歩いて行くと、隣にあるヤーツェックの、まだ建築中の別荘の裏庭が、先日みかけた様な猪の掘り起こした穴の跡で、それも数倍の規模で踏み荒らされているのが見えた。
少なくとも、10頭以上は来ていたのだろう、と言う。
「昨日までは普段通りだったから、これは昨夜から今朝の間に侵入されたんだよ。庭の周りの塀が、ちょっと開いていたので、其処から入ってきたんだろう。」
そういえば、昼前から隣の庭にトラクターがやってきて、数人の人達が何やら工事をしていたのを、見るともなく見ていたのだが、どうやら彼らは塀を修繕していたらしい。
スワヴェックの家は、周りに塀をめぐらせて、建物に近づくとセンサーが感知して灯りが点くシステムになっているが、隣はまだ建築中なので不用心だったのかも知れない。
動物と共存するという、危険と隣り合わせの生活を、垣間見た瞬間だった。
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グリーンゲイブルズ
Reiさん、こんにちは。
そうですか・・。
私は、娘が10歳の時にカナダに住んでいたので、娘にかこつけてプリンス・エドワード島へ家族旅行しました。
とっても素敵な場所で、母娘二人で感動しながらまわりました。
つきあってくれた男性群にも感謝しながら・・。
2015/03/27 11:26:49
アンは好きですよ
パッチワークで、「赤毛のアン」をテーマに作品を作るというのがあって、グリーンゲイブルズの家を布でアップリケしたのを思い出しました。
2015/03/27 10:56:01
アンは、お好きですか
Reiさん、こんにちは。
コメントありがとうございました。
ハンティングが趣味という友人を見ると、やはり文化の違いかなと思ってしまいますね。
「赤毛のアン」は、お好きですか。
私は、大きな仕事が終わったりすると、骨休みに赤毛のアンを取り出して読むのが好きでした。
2015/03/26 17:38:10
猪と共存?
少し怖いですね…
私はずいぶん前に、実家の熊本で、夜中にいたちが庭で遊んでいるのを見たことがあります(^_^;)
「グリーン・ゲイブルズ」は親しみがありますが「レッド・ゲイブルズ」というのも可愛らしい感じですね!
2015/03/26 08:45:50