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敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空・第一部〜 (十一) 女か? 縁が切れたよ。 

2015年03月22日 外部ブログ記事
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二人の女性を見送った後、彼は吉田に詰め寄った。
「一体、どうしてたんだい。心配してたんだぜ、まったく。このまま退学なんてことになるんじゃないか、って」
「うん、まあな」
箸を止めた吉田は、丼の中の麺を箸でかき回しながら答えた。

「いろいろと、人生経験をさせてもらったよ。
叔父さんに家庭教師をさせてくれるよう頼んだけれど、即、“お前じゃ、だめだ。問題を起こすに決まってる”って、言われた。
肉体労働も考えたりしたけど、やっぱりかっこ悪いだろ? 
それでさ、朝からの仕事も無理だしってことで、ナイトクラブのボーイをやらせてもらった。
幸い懇意にしてる店長が居てさ、頼み込んでね。
けど、キツイねえ、あの仕事も。見た目は楽そうに見えたんだけど、これがなかなか、、、」

「そう。で、うまくいってるの?」

「女か? ハハハ、縁が切れたよ。ものの見事にフラレた。
というより、騙されたってことかな。しばらく
店に通わない内にさ、新しい男ができたみたいで。
ひょっとして、あの時に既に居たのかもな? 
アパートに入ってく所を見ちゃってさ、そしたらスーッと気持ちが冷えちゃって。
結局、浅田助教授の言ってたとおり、逃げる女に惹かれたわけだ。
子ども? うん、女の気を引くためのそれだったみたいだ。
もっとも、男を見る前から、冷え始めてたかも、な。
バイト、疲れちゃってさ。あの晩なんか、サボっちゃったもんナ」

「そうか…そうなんだ。まっ、何にしても、良かったよ」
お坊ちゃん育ちの、吉田の限界を見た気がする彼だった。

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