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北軽井沢 虹の街 爽やかな風

夏の想い出 

2010年11月20日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

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<div>11月19日、7時20分、ほぼ何時も通りに起床、階下におりると、妻はいきなり「マイナス7℃だった」とおはようの挨拶抜き。温度計はマイナス5度を指していた。午前5時にはマイナス7度だったに違いない。室温は8度、雪の降った昨日からわが家の季節は冬ということになった。</div>
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<div>「さゆみの会」は一月に一度2日連続で開催されている。木々の隙間から青空が広がり写真撮影には絶好のようだ。今日も妻を送り、想い出の草津へ行く近道へと向かった。緑いっぱいだったこの道も変われば変わるものだ。まるで違う道を通っているようだ。荷崩れしてキャベツがコロコロと転がった苦い想い出の場所を通過し、急な坂道を登り切ると左右は開け見事なキャベツ畑に興奮したことを思い出すが、今は畑も黒い土となり右手に見える浅間山の色も白に変わっている。</div>
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<div>キャベツ用の段ボールを組み立てていたあの老人の姿はなく、建物にはシャッターが降りていた。雄大な景色だったトウモロコシ畑もすっかり裸になり、あたり一面何もない空虚な広場となっている。ところどころで冬の準備だろうかトラックターが動いていた。</div>
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<div>思えば7月18日から9月末までの75日間の間に、随分とたくさんの方々に出会った。ご近所の方々や多くのブログ友達も駆けつけてくれて、人の心の温かさをいっぱいに感じたことを思い出している。</div>
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<div>今年の夏は猛暑だった。45年間草津で暮らしているが、これほど暑い夏は経験がないと、ある地元の人は話していた。店を訪れる人たちは、大きく分けて3種類の人々だった。近くに住む地元の人、通りすがりの旅人、リゾートマンションのオーナーでひと夏の避暑を楽しむ人たちだ。中には変わった人もいた。その人はキャンピングカーを天狗山の駐車場に置き、長期滞在をしていた。<br>
そして、最後に草津を離れるとき、キャンピングカーを乗り付けて来た。中を見学したがテレビや冷蔵庫、トイレもあり生活には不自由はしない設備だった。<br>
彼は、毎日徒歩で草津中を歩き回していたが、いつもトマトを買ってくれていた。いろいろな話しをしたが、歩くコツは急がずゆっくりと自然体がいいと話し、膝を心持ち折って歩くのが腰に負担がかからない、と15年かかってそのコツを会得した話しを自慢そうに語っていたが、何よりも変わっていたのはベジタリアンだと言うことだった。</div>
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<div>暑い夏のある日、週に二度くらい買い物に来る老婦人が、暑いでしょうと、冷たいお茶を差し入れしてくれたのには驚いた。すっかり腰を曲げながら歩くもう一人の老婦人は、先日はご馳走さんとパンの差し入れだ。売れ残った大根は、どんどんサービス品で出してよいと言うことになっていたので、よく来ていただく人にさし上げていたのだが、義理堅い人も多い。そのように暑い夏には、冷たいお茶やアイスクリームなどの差し入れをいただくようになり、道行く人々との交流はご近所付き合いのように温かい人間関係を作っていった。</div>
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<div>9月に入り、猛烈に寒い日があったが、店の正面から見える家の老婦人は、衣類に貼り付けるカイロを持ってきて、腰のところに貼っておくと暖かいよと笑顔で言う。こんな嬉しいことはなかった。</div>
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<div>夏はトマトがよく売れた。早いときには10時頃にはすでに売りきれとなる。<br>
トマト目当ての客も多く、予約を受けて確保するという方法や、電話連絡で予約を受け付けることも喜ばれていた。「おじさん、明日トマトお願い」という電話を何人もの客から受けるようになった。</div>
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<div>ある日、真っ赤なスカートに真っ赤な靴、素敵な刺繍のブラウスに可愛い日傘を持った老婦人が店の前を通りかかった。毎日毎日、おはようございます、こんにちわを通る人々に繰り返していたが、この老婦人には「素敵ですね」と思わずその言葉が口から出ていった。にこやかな笑顔で「そう、ありがとう」と立ち止まり、会話が始まった。野菜を買って帰りたいが重いから、というので、配達しますよ、ととっさに言ってしまったが、そうか配達という手もあるじゃないかと、あの人もこの人もと配達すれば買ってくれそうな人が頭をめぐる。場所が遠いから気の毒だという老婦人に、3時の閉店後という条件付きで配達を承諾したのだが、それから何人かの人にも配達を引き受けることになった。</div>
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<div>中には厚かましい人もいて、ついでにスーパーに寄って刺身と牛乳を買ってきてという。一匹の老犬とひと夏を過ごすその老婦人は、きっと人使いの荒い人だったに違いないが、どこかかわいらしいところもある。8月の終わりごろ、今月いっぱいで東京に帰ると話しながら、おじさんいろいろとありがとうと言われ、ほっとした。人は皆やさしい心を持っているものだ。それを口に出せない、態度で示せないだけなんだと感じたのだ。</div>
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<div>8月の終わりが近づくと、オジサンありがとう、これから帰りますから、と帰っていくリゾートマンションの人たちは、皆声をかけてくれた。<br>
9月に入り、赤い靴の老婦人にそのことを話すと、「それじゃ、そろそろ私の素性を明かすことにしましょう」と言って一枚の名刺を取り出した。<br>
そして、私は実は絵描きなの、といってくれた名刺には洋画家の肩書きがあったが、ミレー友好協会日本支局の関東支部連合会会長、フランスヴァンセンヌ市名誉市民、フランス・ル・ペルー市名誉市民、フランス公式認定作家という肩書きに驚いた。話を聞くと、あの有名なミレーの曾孫と親密な交際があり、この夏に草津へ一週間招待したという。自身も毎年ヨーロッパへ足を運んでいる彼女は85歳。高崎市在住だが、毎年夏はこの草津へ来ているという。<br>
100歳までは生きていたいという彼女は、絵を描いていると体の中から力が湧いてくると言う。ちょうど、暇だったので店先で椅子を勧めた。</div>
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<div>あなたに野菜を配達してもらってとても助かったと話し、近いうちに高崎に帰らないと、生徒が待っているからと言う。高崎の自宅で絵を教えているらしい。<br>
夏の間だけ、絵の道具を持ち込んでこの草津で書いているのだという老画家は、生き生きと輝いていた。高崎へ遊びに来いと携帯電話まで教えてくれた。<br>
85歳といえば、義母と同じ歳だ。今も車を運転すると話す彼女のリゾートマンションは、後で分かったのだが、今年草津にいらっしゃった天皇皇后両陛下がお泊まりになったホテルの向かい側にあり、彼女の絵がそのホテルにも飾られているらしい。</div>
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<div>話せばきりがないほど、たくさんの方と知り合ったが、唯一人、声をかけられなかった紳士の姿をいまだにはっきりと記憶している。<br>
その人は片足が義足で、いつもきっちりとした服装をしていたが、右手でステッキを持ち調子をとるように一歩一歩進む。背が高くハンサム、目はまっすぐ前をキッと見つめながら額に汗してどんどんと進んでいく姿は、とても凛々しく声をかける隙を与えない。一種の怖ささえ感じた。私には声をかける力がおよばなかった。人間はだれも、これから先何が起こるか分からない。もしも同じように義足で歩くことになったら、あの人のようにしっかりと生きていけるだろうか、と考えた。</div>
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<div>フィナーレを迎える3日前、10月11日まで延長して店をやりたいという話しが出たが、私はきっぱりと断った。<br></div>
<div>最初の2週間、店を終わってからキュウリとモロッコインゲンの収穫をしたが、コンテという箱にいっぱいのキュウリやモロッコインゲンを中腰になって必死に豆のトンネルを駆け抜けるのは、とても辛かった。<br>
収穫作業をしなくてもよくなってから、その畑へ行ってみると、収穫したコンテを載せて押す台車がおいてあった。こんな便利なものがあるのに使わせてくれなかったことを知り、二度とここの仕事はしないと決めたのだが、それからもいろいろと仕事の行き違いも生じた。プロ野球のチームがフロントと現場の意見の違いで問題が起こることがあるが、それに似たようなことが何度もあった。しかし、何が何でも75日はやり抜かなければならないと決めていた。</div>
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<div>そういうことで、来年は「野菜のおじさん」は、ないのである。<br>
老洋画家や一部の人には、来年はもう来ませんよと話したが、詳しい話しを明かしたのはその老洋画家だけだ。</div>
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<div>しかし、あの暑い夏の農業の経験、野菜売り場での経験は67歳の最高の想い出となった。</div>
<div>そして、最近、やっと野菜の夢を見なくなり、体調も戻ってきた。</div>
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