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私の備忘録、白鵬の発言考・「二つの問題点」 

2015年02月25日 ナビトモブログ記事
テーマ:私の備忘録

最近、物議を醸している大相撲の白鵬の発言。今回の白鵬発言に係る問題点は、二つある。これについて私なりに考えた点を備忘録としてまとめておく。

 
 まず、問題点の一つ目についてだ。

 例えば、小学校の学芸会には遅刻してはならない。遅刻すれば、いろいろな人に迷惑をかけるからだ。これは、小学生の子供でも分かる道理である。当然、大人なら分からなければならない。

 スポーツ選手は、子供たちに夢を与え、子供たちの憧れの存在である。だから、子供でも分かる社会における道理は弁えなければならない。当り前のことだ。

 産経ニュースの2015年1月26日付けの配信ニュースは、伝える。白鵬の審判部批判「偉業」台無し…前夜は「深酒」たたり会見には1時間遅刻、とのタイトルが付いている。配信ニュースに曰く。

 単独史上最多優勝を15戦全勝で決めた初場所から一夜明け、白鵬関が記者会見という公の場で審判部批判を繰り広げた。しかも、前夜の深酒がたたって1時間の遅刻。慢心は否定できず、大相撲史に残る偉業を台無しにしてしまった。

 「記者会見という公の場」に「前夜の深酒がたたって1時間の遅刻」とは、なんたることだ。

 審判部批判の中身をうんぬんする前に、1時間の遅刻、それ自体で、もうアウトだ。スポーツ選手であろうと、一般人であろうと、記者会見という公式の場をセットした以上、遅刻は許されない。

 記者会見をセットすれば、その開始時間は、厳守しなければならない。記者会見に出席するメディアの記者は、さまざまであり、忙しい仕事の流れの中で記者会見出席をこなす。その記者会見の前後には、当然仕事があるのだ。

 それなのに、記者会見の開始時間が遅れ、しかも1時間もの遅れとなると、その悪影響は甚大である。

 今回の記者会見における「前夜の深酒がたたって1時間の遅刻」は、まさに恥ずべき行為だ。審判部批判の中身をうんぬんする前に、まずもって、この恥ずべき行為が問題にされなければならない。

 白鵬は、先ほど触れた「小学校の学芸会には遅刻してはならない」という子供でも分かる道理に、平気で反するようなことをしていると言わざるを得ない。


 次に、問題点の二つ目についてだ。

 1時間遅刻の記者会見で、白鵬が語ったことについては、スポニチアネックスの2015年1月27日付けの配信ニュースが【白鵬の発言】と題し、伝えている。13日目の稀勢の里戦における取り直しとなった一番に対する審判批判であるが、その白鵬発言の中から、問題と判断される部分を以下に掲げる。便宜上、番号を付す。

? 13日目ですね。勝ってる相撲だもんね、1番目は。そのとき分からなかったけどね。帰ってビデオ見たけど。子供が見ても分かるような相撲だもんね。なぜ、取り直しをしたのか。

? ビデオ判定は何をしたんだ。これは本当に悲しい思いでした。ビデオ判定が一つも駄目。もう少し、緊張感を持ってやってもらいたいね。

? 元お相撲さんでしょ、ビデオ判定は。しかも、取り直しの重みを一番分かっているはず。簡単に取り直しって本当にやめてくれって思いながら、その日夜、ビデオで見たんですよ。

? 本当、肌の色は関係ないんだよね。同じこの土俵に上がってマゲを結っていることになれば、日本の魂なんです。みんな同じ人間です。偉いとか偉くないとか関係なく。盛り上がりどうこうじゃないんだよね。こっちは命懸けてやってますからね。

 以上の白鵬発言を見て、唖然とする。

 ?の「子供が見ても分かるような相撲だもんね。」とは、なんたる言い草だ。これは、審判批判などという生易しいものではない。明らかに、5人の勝負審判に対する侮辱発言だ。

 ?の「ビデオ判定は何をしたんだ。」、「もう少し、緊張感を持ってやってもらいたいね。」も、同じく侮辱発言だ。

 「ビデオ判定」は、我々がNHKのテレビで観るビデオ判定よりも詳しいものを観てやっているんでないの。5人の勝負審判が異なる角度から勝負を見て、それと「ビデオ判定」とが加味され、勝負審判が下されるのだ。

 なのに、「ビデオ判定は何をしたんだ。」とは、なんだ。常識で考えて、5人の勝負審判は、緊張感を持ってやっている。なのに、「もう少し、緊張感を持ってやってもらいたいね。」とは、なんだ。

 ?の「元お相撲さんでしょ、ビデオ判定は。しかも、取り直しの重みを一番分かっているはず。簡単に取り直しって本当にやめてくれって思いながら、その日夜、ビデオで見たんですよ。」。これは、無礼極まりない発言である。5人の勝負審判をなんだと思っているのだ。

 ?の「本当、肌の色は関係ないんだよね。」の部分は、理解できない。この相撲取りは、いったい何を言っているのだ。通常、「肌の色」うんぬんは、人種差別に関して使われる。しかし、日本の大相撲に人種差別があるとは、これまで聞いたことがない。

 同じく?の「同じこの土俵に上がってマゲを結っていることになれば、日本の魂なんです。」という白鵬発言。しかし、白鵬が「日本の魂」を真に理解できている人間ならば、以上の無礼極まりない侮辱発言が出てくるわけがない。

 同じく?の「こっちは命懸けてやってますからね。」の発言。命懸けでやっているのは、白鵬だけでなく、他の力士はもちろん、勝負審判だって同じだ。

 今回の白鵬発言は、総じて、侮辱発言であり、無礼極まりない。到底、聞き捨てならない。勝負審判よ、怒れ。こんな発言は、許されないし、許してはならない。

 突き詰めれば、白鵬発言は、勝負審判を、そして、大相撲を、ひいては大相撲ファンを侮辱している。同時に、横綱の品格を汚している。


2015年2月24日現在、白鵬はきちんとした謝罪をしていない。このようなきちんとした謝罪もできない相撲取りを頂点に立たせている大相撲。こんな今の大相撲は、観るに値しない。



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