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スタップ疑惑騒動考・「三つの大罪」 

2015年02月11日 ナビトモブログ記事
テーマ:暮らし

2014年2月以降、もう1年以上にわたり、世間を騒がせているスタップ疑惑騒動。

 2015年2月10日、理化学研究所は、スタップ疑惑騒動に関し、関係者の処分等を発表した。

 既に理研を退職している関係者については、小保方氏は「懲戒解雇相当」、共同研究者の若山照彦・山梨大教授は「出勤停止相当」と判断している。

 次に、不正の舞台となった理研の発生・再生科学総合研究センターの理研在職者についてだ。竹市雅俊元センター長は譴責(けんせき)処分、論文作成にも関わった同センターの丹羽仁史元プロジェクトリーダーは文書による厳重注意としている。

 これらの理研による関係者の処分等について、どう判断すべきであるか。
 

 
 そのためには、改めて、スタップ疑惑騒動について振り返る必要がある。

 2014年12月19日、理化学研究所は、スタップ細胞が存在するか否かの検証実験において、スタップ細胞を作製できず、検証実験を打ち切るとする検証結果を発表した。

 検証結果によれば、理研の検証チームが、小保方晴子氏のスタップ論文に基づく1615回の実験をしたが、万能性を持つスタップ細胞は一度も確認できなかった。

 また、理研の検証チームとは別個に、小保方氏が取り組んだ検証実験では計48回にわたりスタップ細胞の作製を試みたが、全て失敗した。

 これじゃ、スタップ論文も、スタップ細胞の存在も、どちらも真っ赤なウソだ。

 次いで、2014年12月26日、外部有識者でつくる理研の調査委員会の報告がなされた。

 同日、調査委の桂勲委員長(国立遺伝学研究所長)は、「論文のSTAP細胞はES細胞だったとほぼ断定してよい」と語った。

 調査委は、小保方氏らが発表したスタップ論文の主な結論は否定され、その証拠となった緑に光るマウスなどはいずれも別の万能細胞であるES細胞が混入したか、混入で説明できることが科学的な証拠で明らかになったとしている。

 そのうえで、これだけ多くのES細胞の混入があると過失ではなく故意である疑いが拭えないが、誰が混入したのか特定できないと判断したとしている。

 つまり、小保方氏が「あります、あります」と口先主張したスタップ細胞とは、既存の万能細胞であるES細胞だ。

 これじゃ、小保方氏らがやったことは、もはや科学ではなく、インチキだ。

 そして、調査委は、小保方氏には、論文に示された図や表のうち細胞が増える力を示したものなど2つについて、新たにねつ造に当たる不正があったと認定した。

 小保方氏は、2014年4月にスタップ論文について理研の別の調査委によって改ざんと捏造の2つ不正ありと認定されているから、合計4つもの不正ありだ。

 これじゃ、小保方氏がやったことの本質は、不正そのものだ。

 また、調査委は、多くの図や表のオリジナルデータについて特に小保方氏のものが一部を除きほとんど存在せず、本当に行われたのか証拠がない実験もいくつか存在するとしている。

 これじゃ、小保方氏の実験やデータ管理等は、いいかげんそのものだ。


 スタップ疑惑騒動の罪は、大きくは三つある。

 一つ目は、1年以上にわたり、世間を騒がせ続けてきたことだ。その中で、スタップは、理研そのものにおける研究であり、ノーベル賞受賞の山中伸弥教授のiPS細胞に対抗するために行われてきたことを重視すべきだ。

 二つ目は、スタップ不正は、今や、「世界の三大不正」の一つとして認識され、日本の科学に対する世界中からの信頼、信用は、失墜してしまっていることだ。

 三つ目は、壮大な税金の無駄遣いだ。理研は、国民の税金で運営されている研究所である。スタップ疑惑騒動に関係する研究費、関係者の人件費その他諸々の経費も、みんな税金で賄われているのだ。これらをざっと計算すれば、税金の無駄遣いは、1億円を下らないだろう。

 嗚呼、なんたることだ!! 



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