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なでしこジャパン・「いつになったら」
2014年10月25日
テーマ:人生
先般、韓国で開催された仁川アジア大会のサッカーの試合。
男子は、アジア大会二連覇どころか、準々決勝敗退だ。結果、リオ五輪に向け、U−21日本代表の手倉森ジャパンの行く手には、大きな不安が漂うばかりである。
9月17日の対イラク戦は、日本1-3イラクで、完敗。日本は、辛うじて1点を入れたものの、完全に叩きのめされた。力の差はかなりある。
9月28日の対韓国戦は、日本0-1韓国で、負け。ネットの配信ニュースは、惜敗などと寝ぼけたことを言っているが、とんでもない。0-1だけれど、内容は、惨敗だ。
こういう試合を二つも見せつけられると、リオ五輪に向け、U−21日本代表の手倉森ジャパンの行く手には、大きな不安が漂う。
男子は、準々決勝で敗退し、今回のアジア大会では総じて完敗、惨敗に終わったのに比べれば、女子は、決勝まで駒を進めたのだから、大したものである。
女子サッカー、なでしこジャパンの決勝戦の相手は、北朝鮮である。不思議なことだが、北朝鮮の国技はサッカーというだけあって、北朝鮮の女子サッカーは昔から強い。通算成績では、北朝鮮が日本を圧倒しているくらいだ。
今回のなでしこジャパンのメンバーは、諸般の事情から、なでしこジャパン総体から見れば、一軍半以下のメンバーである。それでも、上手くいけば、強敵、北朝鮮を破り、男子とは違って、アジア大会二連覇を達成してくれるものと期待した。
しかし、現実は、厳しいものだった。なでしこジャパンは、北朝鮮に1―3で敗れ、アジア大会二連覇を達成することはできなかった。
北朝鮮がサッカーを国技としているだけあって、北朝鮮選手はとりわけ技術的にもフィジカル的にも優秀な選手が選抜されているのだろう。
選手の平均身長では、北朝鮮選手の方が日本選手よりも5?ほど高いだけでなく、フィジカルの強さでも日本選手を圧倒している。なでしこジャパンの選手の動きには、当然のごとく女性らしい柔らかさが感じられる。対する北朝鮮選手には、柔らかさがない。男子選手ほどではないが、力強さが感じられるのだ。
なでしこジャパンは、実績のあるベテラン陣としては、キャプテンの宮間あや選手、川澄奈穂美選手、岩清水梓選手、阪口夢穂選手の4人しかいない。あとは、若手選手だ。まあ、若手選手に成長を期待するとしても、客観的に見て、今回のメンバーでは、なでしこジャパンの一軍半以下である。
結果、ベストメンバーの北朝鮮選手を相手にして、1-3の完敗。若手選手は、球際では競り負け、そして走り負け、シュートの決定機は外してしまう。これじゃ、勝てない。
今回のアジア大会では、男子のU−21日本代表には、その全体的な弱さにがっかりだ。サッカーファンとしては、ショックですらある。これに対し、なでしこジャパンの若手選手には、男子に対するほどではないが、これまた期待外れの思いが強い。
なでしこジャパンの若手選手は、折角のチャンスを与えられても、誰一人としてそれを物にできなかった。
メディアも、男女の若手選手に対し、ちやほやし過ぎ、若手選手もちやほやされ過ぎ。結果、成長できず。そんな図式である。大変に残念だ。
今回のなでしこジャパンを見て、やはりというか、当然というか、なでしこジャパンは、澤穂希選手や大儀見優季選手などのベテランを加えて構成された一軍でなければ、世界の強豪には勝てない。
澤穂希選手、宮間あや選手、大儀見優季選手などのベテランは、閑古鳥が鳴く、昔の女子サッカーの苦境を体で覚えている。だから、たった1回のシュートチャンスでも、1回で決める。
しかるに、なでしこジャパンの若手選手は、5回のシュートチャンスを与えられても、5回とも決めれない。
いつになったら、ベテラン選手を追い越す若手選手が出てくるのだろう。
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