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「こやんぴ」のぶらりお散歩ブログ

カラフルなイヌマキの実 

2014年09月08日 ナビトモブログ記事
テーマ:koyampiの植物あれこれ

昨年も、イヌマキの実については、ブログに書いたと記憶しています。

イヌマキは、雌雄異株です。
我が家の槇は残念ながら雄木らしく、実をつけることはありませんが、ご近所に雌木があり、びっしりと実をつけています。

写真をご覧になるとお分かりのように、まるで花見団子。

ただし、串に刺さっている団子は、三個ではなく、二個のみ。

そんなわけで、去年は、
「誰だ? 大切にとっておいた花見団子、一個食べちゃったのは!」
などと、書いたような、書かないような・・・いやいや、私のことです。間違いなく、書いております。

昨年の写真は、確か、赤色と葡萄色だけだったような気がしますが、今年は、見る時期が違うのか、実に華やか。

元祖・花見団子屋さんが、本家・花見団子屋とか、本舗・花見団子屋など、後からできた店が製法を真似して、「当家こそ、考案者。」と宣伝を始めたため、差別化を図るために、色鮮やかな新製品を発売したかのようです。

注;このブログはフィクション(やっぱり、そうだったのか!)であり、名物屋さんの、元祖、本家、本舗間の優劣とは、一切関係がありません。

赤や黄色の部分も実のように見えますが、実は実ではないとのことです。
(「じつはみ」とお読みください。日本語は難しい。)

先頭の兄さん団子が、本当の実で、この中に種が潜んでいます。
二番目で、かつ末っ子の団子の本当の名前は、「花床」、ちょっと落語家みたいですね。

「花床」師匠、私も食べたことがありますが、甘くて、美味しい! 果物と言ってもよいほどです。真打ですね。

ところが、兄さん団子の方は、毒入り団子なんですよ。清濁併せ呑むタイプ。イヌマキは、大物だったんですね。

毒団子と美味団子が串刺しになっているので、この種は、鳥の体内を通過してから発芽するという遠回りをしないんです。

実が木に付いているときから、種は発芽準備を完了しているという、せっかちタイプ。

鳥さんが、
「おっ、三色団子! うん? 二色団子か、それでも豪華。いただきま〜すっ。」
と、毒団子と美味団子を咥えて飛び去ります。

団子を加えた鳥さん、安心な場所に移動して、まずは、色鮮やかな「花床」師匠を味わいます。

「あま〜いっ!」

さて、次に、兄さん団子を・・・

「な、なんじゃこりゃあ、ぺっ、ぺっ。」

吐き出された兄さん団子は、無事、土の上に着地。

こうして、新しいイヌマキさんが育っていく仕組みです。

生物の多様性に、つくづく感心してしまいます。



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多々勉強になります

慶喜さん

生物・植物学者koyampi58様へ

何時もながら、生物に対する観察力感心します
絵画等も、感受性の高い感性で楽しむのでしょうね!

2014/09/09 04:47:57

カラフル

さん

コーティングされたチョコボールみたいです。
珍しいですね。

植物ながら子孫のことまで考えてる?^^

2014/09/08 23:16:35

イヌマキの実素敵~♪

みのりさん

koyampi58さん

イヌマキの実 カラフルできれいですね~~♪
食べてみたくなります。〜〜♪

2014/09/08 22:52:21

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