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流老記

若年寄 

2014年08月11日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

台風が日本海へ抜け
関東は晴れたが
南風は
名残のように
強く吹きつけていた一日。

サーファーが
行方不明になったと
ニュースで報じていた。

台風が来ているときに
サーフィンなどするバカが、と
良い子ばかりの世間は思ったことだろう。

彼が幾つなのか知らないが
若い頃は無謀なことをしたがるもんだ。

入山届など出さなくても山へ行けた昔、
台風が来ると知って
わざわざ山へ行ったことがある。

暴風雨で
歩くどころではなく
風向きとは反対斜面の窪みにうずくまり
恐怖の一晩を過ごしたっけ。

さしずめ今なら
新聞沙汰になっていたことだろう。

若さには
無謀という特権があるのだが
自己責任という裏付けが必要だ。

危険を承知で行動し
ダメなら助けて、なんて
情けないぜ。

本来なら
自己責任であっても
責任転嫁する利己主義が
まかり通る世の中になりつつあるから
世知辛い時代だ。

無謀の裏に潜む危険を
経験から学習し
老いるほど冒険をしなくなるのも
当然の成り行きだが
老いてなお冒険をしたがるのは
学習していないか、能力がないか、
どちらかなのだろう。

窓を打ちつける暴風雨とか
激しく揺れる地震とかに
恐れを抱くようになったのは
やはり
人並みに老いた証しか。

それでも
雨合羽で完全装備し
ヨタヨタしながらも
タバコの自販機まで出かけたのは
まだ若さが残っているからだろうか…
んなわきゃないね。



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