メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

流老記

流転 

2022年04月01日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

桜は満開だというのに
冷たい雨が降っている。

上京して
今年で55年かあ…

思えば遠くに来たもんだ。

川崎の古いアパートの一室から始まり、
飯田橋、戸越、東銀座、人形町、青山…
そして今の横浜へ流れ着いたのが23年前。

まさか
ここが終の棲家になるとは、
思いもよらなかった。

仕事や仲間を愛し、女を愛し、
そして博打を愛して、
今やそのどれもが去っていった。

まあ、そんな人生もあるんだわさ。

転がり、流され、73年かあ、
長いようで短いような。

若い時に、
他人の倍以上の経験をしたことが
今となっては満足か。

石の門付きの戸建てに住み、
カミさんと孫に囲まれた
普通の生活は得られなかったが、
それなりに納得いった人生だったわい。

もうこれ以上流されないと知ったこの地で
それでも
根を生やすことができない我が身の愚かさよ。

これがまあ終の棲家か雪五尺、と詠んだのは
故郷の俳人、一茶だが
何となくわかるなあ。

きょうから4月だが
世界は混沌としており、
まだまだ続きそうだ。



拍手する


コメントをするにはログインが必要です

ハナコおばさん

根無草さん

体の具合は
良くありません、が しょうがないやね。

戸越に居たことがあったんですか、
戸越銀座にはよく行ってましたから
すれ違っていたかも。

おいらの実家は
一茶じゃなくて良寛さんの隣村です。

2022/04/01 16:25:15

ぐでたまさん

根無草さん

ここまで生きたんなら
良かったと思わなければ…

2022/04/01 16:20:42

体調はどうですか

ハナコおばさんさん

お身体のほうはいかがですか。

それなりに納得いった人生、といえるのは幸せだったのだと思います。
私も独身の頃、戸越にいたことありました。
戸越銀座ですれ違っていたかもしれないですね。(^^;)

私の母の実家が一茶と同じ村、親戚じゃないけど
「小林」っていうんです。

2022/04/01 15:31:24

何だか

ぐでたまさん

著名な作家さんのエッセイを読んでいる気分になりました。
73年わが人生は良かった。と言えるなんて素敵です。

2022/04/01 09:07:29

PR





掲載されている画像

    もっと見る

上部へ