時の狭間で

空虚 

2014年06月23日 ナビトモブログ記事
テーマ:

足取りの重い体で
部屋のドアを開ける
静寂が
疲れた心と体を迎え入れた

ガランとした
この部屋は
何の為に存在しているのだろう

あの人も
この人も
日常の喧騒から抜け出し
暫し佇み
明日を生きている

何も手に着かず
何も生まれてこない心は
何処かで彷徨っている

一歩が踏み出せず
ただ虚しく時間だけが過ぎていく
今日も明日も明後日も
同じ空間を彷徨うように
荒れた荒野を冷たい風が吹く

山河を渡る風に乗りたい
誰も知らない世界を巡り
温もりに触れ
心の引き出しを埋めて行く
空虚になった心は
色を欲するように
あちら此方を飛び回って行くだろう

山河を渡る風に乗りたい
荒れ果てた荒野を緑で染め
赤黄の彩りで満たし
空虚な心に色を取り戻したい

その一歩を掴む為に



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