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高橋大輔選手・「最大の好敵手」 

2014年05月29日 ナビトモブログ記事
テーマ:人生

私は、津軽に住んでいる。昨年、2013年6月26日、シニアナビのブログに「99歳の最高賞受賞者」のタイトルで初めて記事を書いた。あれから、10か月以上が経過した。今では、ブログ記事を書くことが日課の一つとして定着している。

 ブログを書いていて、嬉しいのは、世の中の人に読んでいただくことである。読んでいただく人の数が増えていくごとに、気をよくしている。

 そして、自分が書いた文章に込めた意味合いについて、肯定的な評価としてコメントを頂戴すると、これまた嬉しい。

 私がブログ記事に書くテーマは様々だ。時事問題に言及することもあれば、スポーツ観戦について書くこともある。時には、時事川柳・五行歌、俳句、短歌、十行歌を詠むこともある。

 まあ、自分で楽しみながら書き、人様に読んでいただくことにやり甲斐を感じているわけだ。

 ブログ記事のテーマとなるスポーツ観戦は、さまざまな要素があるから、面白い。

 アスリートの高度な技量が発揮されることに感心するだけでなく、選手の心理状態を推し量ることで、楽しさは増す。また、選手の生きざまを慮ることで、人生ドラマを垣間見ることもできる。

 だから、津軽のシニアブロガーがスポーツ観戦やスポーツ選手について、ブログ記事を書くときは、スポーツに関する技術論よりは、選手の心理状態や人生ドラマの観点からの記述となる。


 去る5月6日付けで、高橋大輔選手・「世界一美しいフィギュアスケート」とのタイトルでブログ記事を書いて投稿した。  

その中に、次のように書いた部分がある。

 高橋選手が世界に対して実現して観せたのは、ジャンプで切れ味鋭い4回転等とステップ及びスピンで世界一の芸術性との融合である。これは、世界一美しいフィギュアスケートの実現だ。

 こうした世界一美しいフィギュアスケートを創り上げた選手は、高橋大輔選手の前には、男女を通じて誰もいない。

 例えば、2006年トリノ五輪女子金メダルの荒川静香選手は、3回転等のジャンプはあるものの、切れ味鋭くはなく、世界トップの芸術性もない。じゃ、なぜ金メダルを獲れたのか。それは、出場選手の顔ぶれなど、運が良かったからである。

 運も実力のうちだから、それはそれでいい。

 そして、男では、2006年トリノ五輪男子金メダルのロシアのプルシェンコ選手。プルシェンコ選手は、確かに、豪快な4回転等のジャンプは持っている。しかし、ステップ及びスピンでの芸術性は劣る。

 だから、2010年バンクーバー五輪銀メダルのプルシェンコ選手は、バンクーバーで高橋大輔選手の世界一美しいフィギュアスケートを目の当たりにした時、言いようのない大きな脅威を感じた。

 その証拠に、それから後、ソチ五輪後まで、プルシェンコ選手は、羽生結弦選手と浅田真央選手の演技は褒めたが、高橋大輔選手については言及していない(私の記憶では)。

人間、最大の脅威を抱く相手については、言及できないものだ。

 なぜか。それは、人間とはそういうものであり、人生とはそういうものだからである。
    

 プルシェンコ選手が高橋大輔選手の世界一美しいフィギュアスケートに最大の脅威を抱いているという部分に関し、ありがたいことに、5月6日、うささんから次のようなコメントを頂戴した。うささん曰く。

? なるほど。Blogを拝見して、今まではなんとなくもや?っとしていた思いが、腑に落ちたというか、やはりそうなのかなと、スッキリした気がしました。

? プルシェンコが、なぜか大ちゃんのスケートに全く言及しないことに、残念…というか、なんでかな?好みじゃないのかな?とか…疑問に感じてました。

? 大ちゃんのスケートに魅せられてファンになり、人柄を知るにつけてますます好きになり、今では、すっかり大ファンの一人です。

 うささんのコメントにあるように、私も、ずうっと、なぜプルシェンコ選手が高橋大輔選手のフィギュアスケートに言及しないのか不思議に思っている。

 彼らは、2010年バンクーバー五輪で、片や銀メダル、こなた銅メダルの好敵手だ。しかも、金メダルを獲得したアメリカのライサチェク選手が4回転を飛ばないというか、飛べないのに対し、高橋選手とプルシェンコ選手は、あくまでも4回転にこだわる。

 4回転を飛ばない男子フィギュアなんて、男子フィギュアではない。

 これは、高橋選手とプルシェンコ選手に共通する思想である。

 これは、高橋選手とプルシェンコ選手にとって、男の美学である。

 4回転に挑まないのであれば、男子フィギュアなんてやらなければいい。これが高橋選手の本意だ。

 だから、高橋選手は、4回転挑戦から決して逃げない。怪我していても、コンディション不良でも、4回転ジャンプに挑み続ける。失敗しても、手を怪我して流血しても、4回転に挑む。

 どんなに辛く苦しくても、決して逃げない。転んでも立ち上がる。手から流血しながらも、4回転ジャンプを跳ぶ。果敢に挑戦するのみだ。

 なぜ、そこまでするの? なぜって、それが男子フィギュアだから。

 こういうことに関し、高橋大輔選手は口では語らない。しかし、彼のフィギュアスケートが雄弁に語ってくれる。

 高橋大輔は、男だ。

 そうしたことも含め、プルシェンコ選手は、高橋選手のことを大いに理解し、評価している。

 では、なぜ、高橋選手について言及していないのか。うささんのコメントも踏まえ、改めて考えてみた。その結論を述べる。

 人間、最大の脅威を抱く相手については、言及できないものだ。

 なぜか。それは、人間とはそういうものであり、人生とはそういうものだからである。

 そして、もう一つ。プルシェンコ選手は、高橋大輔選手のフィギュアスケート選手としての生き方を尊敬しているのだ。

 人間、尊敬する相手については、軽々に言及できないものだ。

 なぜか。それは、人間とはそういうものであり、人生とはそういうものだからである。

 それと、高橋選手が進退を保留しているとはいえ、まだ現役選手だからだ。

 おそらく、プルシェンコ選手は、いつの日にか高橋選手が現役を引退する際に、高橋大輔選手が最大の好敵手であること、心から尊敬する選手であることを、 はなむけとして語るはずだ。

 なぜ、そう思うか。それは、津軽のシニアブロガーが人生で学んだことだからだ。



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