詩　（ありがとうが言えなくて）

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時の狭間で

2014年05月07日ナビトモブログ記事
テーマ：詩

ありがとうって言葉
まだ君に伝えてなかったね
ありがとう　
なんて言える時間すらなくて
君は突然に落としてしまった

日増しに募る想いに
まだまだ
ありがとうって言葉言えないよ
日増しに
恋しい思いが募って
まだまだ君に
ありがとうが言えない

人ではないけれど
君に貰った
数々の幸せは
この体に刻み込まれ過ぎて
募る想いに想いが空回りしているよ

家の中に残された
残像のような陰影は
残酷にも
この心を翻弄して止まない

お友達だったシルビアちゃんも
ココちゃんも
何事も無かったように
何時もの散歩を楽しそうに歩んでる

喧嘩の仲裁が上手で
諍いを望まぬ君の姿が
この目の奥に残されて
日増しに募る想いに押しつぶされそう

ありがとうなんて
まだ言えない
心の整理が付かないもの
仕事中に零れる涙をマスクで隠し
どうしたのと聞かれて
あくびをしたのよとか
花粉症でねとか
只管隠し日々を重ねてる

ありがとうなんて
まだまだ言えないよ

二人の間に割り込んで
僕の母しゃんだよと
焼き餅やいてくれたっけ
面白がって父しゃんが
何度も何度も君を焼かせてた
有頂天気分の私は
笑みを浮かべ
可愛い君を抱きしめてた

母しゃんの友達が
花束運んで
幸せだったねって言う度に
在り難い言葉だと涙を零す

溺愛って言葉があるけれど
君には尽くせぬ恩がある

母と認められるには
長きに渡る絆を築かなけれな行けない
人でも
人でなくても
母になるには
慈しみ
無償を与えて行かなければ成らない

無償の愛を
君は感じていただろうか
人ではない君に
助けて貰った事を知っていただろうか

時を駆け抜けて
あの頃に
この頃に
ビデオの中の君は今でも生きているのに
巻き戻せない時間だけが虚しく過ぎて行く

ありがとって言葉
まだまだ言わないよ
無理して切り離す事はないし
無理して進まなくてもいい

時の鐘が鳴る時
何時か君に心から
ありがとうって伝えるよ

ありがとうと言えない自分の心が
弱さに押しつぶされそうになっても

少しづつ歩んで行くよ
あぁ又　母しゃんがパソコン弾いてる
横でうたた寝
君の残像が見える

ありがとうなんて
まだまだ言えなくて
それでも
飛ばす君への想い
募る想いを文字に認めて
此れからも君の面影と生きて行く

何時の日か
君に告げられる
その日まで