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「STAP細胞」疑惑・レシピ発言の衝撃 

2014年04月11日 ナビトモブログ記事
テーマ:暮らし

今、世間を騒がせている「STAP細胞」疑惑。すべては、1月28日の疑惑三人組らによる「STAP細胞」論文に関する記者発表から始まった。

 その後、各方面から、「STAP細胞」論文について、疑惑、疑念、疑問が指摘され始めた。2か月以上が経過する中、疑惑三人組は、逃げ隠れし、雲隠れしたままだったことが騒ぎを大きくさせた。

 そして、騒ぎを大きくさせた要因はもう一つある。「STAP細胞」論文の発表以降、世界中の研究機関や研究者が「STAP細胞」作製の再現に取り組んだ。しかし、どこも誰も再現できなかったのだ。

 「STAP細胞」論文の発表内容は、「STAP細胞」作製の再現がすぐにできると思わせるものだった。だから、世界中の研究者が再現に取り組んだ。しかし、できない。なぜ、となるし、本当にできるの、となる。 

 論文発表当時に説明された「STAP細胞」の作り方は、次のとおりである。

? 生後1週間以内のマウスの脾臓(ひぞう)から、血液細胞の一種であるリンパ球を取り出す。

? 水素イオン指数(pH)5.7の希塩酸溶液という弱酸性の液体に約30分漬けて刺激する。

? タンパク質を含む培養液で1週間培養する。

? リンパ球は、培養液で1週間培養すると初期化が始まり、「STAP細胞」に変わる。

 この作り方は、おそろしく簡単である。「即席お漬け物。赤ダイコンのピクルス」の作り方と似ている。まさに、「STAP細胞」作りのレシピである。

 両者の違いは、「赤ダイコンのピクルス」は、30分後に食べれるのに対し、「STAP細胞」の方は、1週間培養しなければならないくらいのものだ。

 こうした簡単さからは、「STAP細胞」が本当に作れるのであれば、ものの10日もあれば、再現実験はできる。そうでなければ、逆におかしい。

 また、3月5日、理化学研究所は、「STAP細胞」疑惑が渦巻く中、「STAP細胞」の詳しい作製手順をまとめた文書をウェブサイトで公表した。

 作製手順は、細胞の作り始めから終わりまでを8段階に分けたマニュアルであり、STAP細胞に変えたい細胞は事前に酵素などでバラバラにしておくことや、オスの細胞の方がメスより作りやすいなど、細かな注意点も記したものだ。

 騒ぎの中で理研が「STAP細胞」の詳しい作製手順を公表したわけだ。常識で考えて、まさか、できもしないのに、作製手順を公表するわけがない。

 であれば、「STAP細胞」作製の再現は、10日もあればできるはずだとなる。しかし、誰もできない。

 ますます、なぜ、となるし、本当にできるの、となる。 

 
 4月9日、疑惑三人組の張本人が逃げ回り、雲隠れの果てに、ついに71日ぶりに出てきた。小保方氏は、理研の調査委員会が下した研究不正ありとの断定に対する不服申し立てについて説明すべく、記者会見を開いたのだ。

 この記者会見では多くの驚くことがあったが、彼女の口から出たレシピ発言は衝撃である。

 国内外の研究者からSTAP細胞の作製成功が報告されていないことについて、小保方氏は、「STAP細胞」論文はSTAP現象を説明するもので、「作製には、たくさんのコツや、ある種のレシピのようなものがある」とし、STAP細胞の最適条件に迫る論文は次に書こうとしていた、と答えたのだ。

 これは、重大な問題発言である。世界中の研究機関や研究者を愚弄するものだ。

 1月28日に疑惑三人組らが発表した「STAP細胞」論文は、STAP現象及び「STAP細胞」作製のレシピを示すものだ。だから、世界中の研究者が再現に取り組んだ。しかし、できない。なぜ、となるし、本当にできるの、となっているのだ。

  
 しかし、小保方氏曰く。「STAP細胞」論文はSTAP現象を説明するもので、「作製には、たくさんのコツや、ある種のレシピのようなものがある」とし、STAP細胞の最適条件に迫る論文は次に書こうとしていた。

 これは、ああそうですか、とは言えない発言だ。「STAP細胞」論文で作製再現がすぐにできるとアピールしておいて、そうじゃないと言うのだ。「STAP細胞」論文はSTAP現象を説明するもので、「STAP細胞」作製のレシピは次の論文でときた。

 これじゃ、世界中の研究機関や研究者が「STAP細胞」の作製再現に取り組んでも、できるわけがない。しかし、こんな対応をするとは、ペテンだ。小保方氏の倫理感の欠如を疑わざるを得ない。


 4月10日、読売新聞の配信ニュースは、STAP作製法「今すぐ公開すべきだ」…米学者、と題し、次のように伝えた。

? 米国の世界的な幹細胞学者、ルドルフ・イエーニッシュ米マサチューセッツ工科大教授が9日、小保方ユニットリーダーがSTAP細胞の作製法を論文発表する意向を明らかにしたことについて、「論文にする必要はない。今すぐ公開すべきだ」と批判した。

? イエーニッシュ教授の研究室は、STAP細胞の再現に挑戦、失敗を重ねてきたという。「論文掲載の作製法に加え、理研と米ハーバード大が別々の作製法を発表しており、すでに4種類の作製法があるのは異常。論文著者の間できちんと話しあってほしい」と話した。

 イエーニッシュ教授の発言は、当然である。まったくそのとおりだ。

 小保方氏は、今回の「STAP細胞」の論文疑惑について、不注意、不勉強、未熟さ、自己流のやり方によるものと、言い訳している。

 不注意、不勉強、未熟さ、自己流のやり方は、悪い。しかし、それらにとどまらず、常識の欠如、倫理感の欠如がもっと悪い。



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