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「STAP(スタップ)細胞」疑惑の解明を急げ!! 

2014年03月24日 ナビトモブログ記事
テーマ:暮らし

 今、世間を騒がせている「STAP(スタップ)細胞」疑惑。これに関し、理研は、3月14日、記者会見を開いた。

 
 記者会見の席上、理研の野依理事長は「未熟な研究者がデータをずさん、無責任に扱った。徹底的に教育し直さないといけない」と憮然(ぶぜん)とした表情で語った。

 理研発生・再生科学総合研究センターの竹市センター長も「論文の体をなしていない」と話し、小保方晴子研究ユニットリーダーらに論文を撤回するよう求めたことを明らかにした。

 3月14日の理研の記者会見は、「STAP(スタップ)細胞」疑惑に関する調査の中途段階のものであり、引き続き調査委員会において論文内容の調査を進めるとともに、その結果を踏まえ、研究不正と認められた場合には、厳正に処分を行うとしている。

  
 調査委員会による調査がいつ頃までかかるのかといった点などについては、明らかにされなかった。

 しかし、「STAP(スタップ)細胞」は、1月29日の発表時、生物細胞学の常識を覆すものと世界中から称賛されたことの反動で、その疑惑は、今や、日本の科学に対する信頼性を揺るがしかねない事態となっている。

 だから、真相解明は、急がなければならない。


 3月18日、msn産経ニュースは、「STAP(スタップ)細胞」疑惑のその後について、次のような配信ニュースを流した。

 【STAP細胞】再現実験含め「調査には約1年」と理研 自民部会で

 自民党文部科学部会などの合同会議が18日開かれ、理化学研究所などが発表した新型万能細胞「STAP(スタップ)細胞」をめぐる問題について協議した。

 理研側は、信頼性が問われている同細胞の研究について、「今のところ捏造(ねつぞう)があったとは認められない。これから事実関係をしっかり調査していく」と説明した。

 また、調査には再現実験を含めて約1年かかるとのとの見通しを示した。

 このニュースを目にし、理研は、事の重大さを理解していないのではないか、やる気がないのではないか、という疑念が湧く。調査には再現実験を含めて約1年かかるとは、にわかには信じがたいのだ。


 「STAP(スタップ)細胞」疑惑の調査に再現実験を含めて1年なんてかかるわけがない。その根拠を以下に示す。

根拠? 去る1月29日、「STAP(スタップ)細胞」の作り方が英科学誌ネイチャー電子版に発表された当時、説明された「STAP細胞」の作り方は、次のとおりである。

 ア 生後1週間以内のマウスの脾臓(ひぞう)から、血液細胞の一種であるリンパ球を取り出す。

 イ 水素イオン指数(pH)5.7の希塩酸溶液という弱酸性の液体に約30分漬けて刺激する。

 ウ タンパク質を含む培養液で1週間培養する。

 この作り方は、おそろしく簡単である。「即席お漬け物。赤ダイコンのピクルス」の作り方と似ている。
 違いは、「赤ダイコンのピクルス」は、30分後に食べれるのに対し、「STAP細胞」の方は、1週間培養しなければならないくらいのものだ。

 こうした簡単さからは、「STAP(スタップ)細胞」が本当に作れるのであれば、ものの10日もあれば、再現実験はできる。そうでなければ、逆におかしい。

根拠? 理研は、3月5日、「STAP(スタップ)細胞」の詳しい作製手順をまとめた文書をウェブサイトで公表した。

 作製手順は、細胞の作り始めから終わりまでを8段階に分けたマニュアルであり、STAP細胞に変えたい細胞は事前に酵素などでバラバラにしておくことや、オスの細胞の方がメスより作りやすいなど、細かな注意点も記したものだという。

 今回、疑惑を大きくさせた要因は、「STAP(スタップ)細胞」の作製に成功したのが論文を書いた理研と米ハーバード大の研究グループだけであり、ほかは「STAP(スタップ)細胞」を再現できなかったことにある。 

 こういう状況下で理研が3月5日に「STAP(スタップ)細胞」の詳しい作製手順を公表したわけだ。まさか、できもしないのに、作製手順を公表するわけがない。

 であれば、「STAP(スタップ)細胞」の再現実験は、10日もあればできるはずだとなる。

根拠? 小保方晴子研究ユニットリーダーらによる「STAP(スタップ)細胞」は、昨年春、「過去何百年の生物細胞学の歴史を愚弄(ぐろう)している」と酷評され、英科学誌ネイチャーへの掲載を却下された。そして、膨大なデータを集め、今年の1月29日、掲載にこぎつけたと説明されている。

 最初、ネイチャーへの掲載を却下されたのが昨年春。春とあるから3月として、昨年3月の翌月から今年1月29日までは、10か月だ。その間は、膨大なデータを集めるのに費やされた。

 膨大なデータとは、どれくらいの量かは分からないが、最初に掲載を却下されたものを掲載にこぎつけるためのデータ収集に10か月かかるのは、まあ理解できる。

 しかし、「STAP(スタップ)細胞」の論文疑惑は6点であり、うち2点は3月14日の理研の記者会見における調査中間報告で「研究不正には当たらない」と結論づけられている。したがって、残る論文疑惑は4点だ。

 これからヨーイドンで新たな論文をまとめるのではなく、現にある論文の疑惑4点について、シロクロをつけるのだ。生物細胞学の知見に照らし、英知を集めれば、ものの1か月もあれば、結論は出る。

 以上から、「STAP(スタップ)細胞」疑惑の調査に再現実験を含めて1年なんてかかるわけがない。

 にもかかわらず、3月18日、自民党文部科学部会などの合同会議で、理研が約1年かかるとの見通しを示したと報道されている。これでは、理研は、わざと1年もかけて、事をうやむやにしてしまおうとしているのではないかとの疑念が湧く。

 仮に、そんなことをすればするほど、世界からの日本の科学に対する信頼性が損なわれてしまう。その結果は、いの一番に理研に対するデメリットとなって返ってくる。

 具体的には、科学技術関連予算の理研への配分が減らされる。そのことを覚悟しなければならない。

 理研という組織は、以上申し上げたことを理解できるのだろうか。それが問題である。


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