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尺八と横笛吹きの独り言
大震災の時の津波の後に、心や体に迫り来る津波が今も続いている。
2013年08月14日
テーマ:テーマ無し
●いよいよお盆に入る。41℃を越える史上最大の猛暑が四国を中心に発生、各地で猛烈な暑さである。
さて先日の11日(日曜日)、友人の先生が出演する演劇を鑑賞しました。
教師の劇団「創芸」 作・演出 小野川 洲雄「明日(あした)へのRUN 2013」
●あらすじ概略
同居人4人が住むシェアハウス、ハウスのオーナーで小説家でもある史(ふみ)子(65才)の元に元夫の善太郎(72才)が尋ねてくる。
別れた夫が、娘をつれて実家の「石巻」に戻った。娘は結婚して女の子「萌」(もえ)を生んだ(善太郎の孫だ)。そして3月11日の大震災に遭う。萌は学校の指導で高台に上がり、無事であった。善太郎も無地であったが・・・・萌の両親は娘を探しに家に戻った。そこで津波に襲われ萌の両親は亡くなった。史子はその事実を知らされ、驚愕のあまり前夫の善太郎を責める。史子にとっては、勝手に娘をもっていかれ、そのために娘を大震災で亡くされ、孫の萌だけが残ったのである。史子は孫の萌には会ったことがない。
前夫の善太郎はガンである。残された萌をどう面倒をみるのか、悩む苦しみ・・・・とうとう「萌をこの先。頼むのは、お前しかいない」「どうか萌を頼む」・・・・と別れた元の妻の史子に嘆願にきたのである。
シェアハウスの住人と、この萌を引き受けるどうかを話し合う。悩む。そして引き受ける。そして萌が来る。萌はお婆ちゃんを「史子さん」と呼ぶ。どうしてもお婆ちゃんと呼べない。一生懸命に良い子を演ずる萌。「思い切りないていいんだよ」。でも弱音を吐かない。両親を亡くした萌のかたくなな魔法は解けない。ハウスの住民や近所の住民(花屋さん・オート経営・主婦・萌の担任・定年退職した無職のおじさん・ハウスの地主)までもが心を痛め、萌にかっかった魔法を解こう(甘えて、思い切り泣ける普通の孫にもどす)と苦心する。
そして、とうとう萌に魔法が解けるときがきた。史子が披露で倒れたときに萌は必死に「お婆ちゃん」と叫んだのだ。喜ぶ住人・・・・
そして亡くなった母のことを思って思い切り泣くのです。良かった良かった。
史子は萌を連れて、250CCバイクで「石の巻」に行くという。
ラスト場面は史子がさっそうと革ジャン姿と赤ヘルメット、赤のバイクが出現して「明日へのRUN」を目指す。(史子は若い頃バイクでよくツーリングをしたライダーでもあった)
パンフレットのバイクにまたがっているのはオバアちゃんの「史子」と孫の「萌」が、「石巻」に走っている姿だ。
●この劇のフィナーレ・・・・大拍手。
写真の善太郎が私の友人、前妻の史子(主役)。(このお二人は実際のご夫婦です)
右が小学校6年生役の「萌」だ。
多くの配役が現役の教師。小学校や中学校の先生だ。多忙ななかで練習が大変だった
ろうに。
閉幕後にロビーで善太郎さんに会いました。「ご苦労様」。善太郎さんは汗びっしょりでした。「良かったよ、良く泣きましたよ」と声をかけた。
東京都の教員海外研修(スペイン・ハンガリー・フランス・オーストリアの学校訪問)で善太郎さんとは、同宿した仲で、元小学校の先生。
●シェアハウス
ひとつの住居を複数人で共有することである。ハウスシェアリングとも言う。ゲストハウスと同様、敷金、礼金、仲介手数料が無料で、保証人も必要ない。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
一つの住宅を複数の人と共用し、生活する居住形態、またその賃貸住宅のこと。シェアドハウスshared houseからきた和製英語である。シェアとは英語で共有、分担を意味する。建物は、専用の居室と共用スペースに区分けされており、浴室やトイレ、キッチン、リビングなどを共同で使用するのが一般的である。また、共用スペースにはテレビ、冷蔵庫、洗濯機といった電化製品や家具などが設置されている場合が多い。入居には礼金や敷金などの費用や保証人が不要で、家賃1か月分程度の保証金を納める物件が多く、契約時の金銭的な負担を抑えることができる[ ニッポニカ・プラス(小学館より抜粋)
●「あの時さえなければ・・・・」そう思う方が、東北には数万人もおられる」そして
「大震災の時の津波の後に、心や体に迫り来る津波が今も続いている」。
実は昨年の8月にこの演劇に行く直前、主役の史子さんが舞台で落下するというトラブルが発生、最終日直前に舞台が中止になりました。
落下したあとも痛さをこらえて最後まで史子女史は舞台を務めたそうです。
舞台中止の判断、お金の返金、謝罪の挨拶文・・・・劇団員全員が暗い気持ちであったそうです。
しかし今回の舞台はそれを払拭しました。
主役の史子女史の演技には命をかけた執念を感じました。
あの長い台詞、2時間30分の長丁場・・・・「すごいねえ」。プロの演劇人を感じた舞台でした。
話変わりまして、朝ラジオ体操がおわり散歩していましたら、雑木林で玉虫を見つけました。珍しい。きれい。
●タマムシ(玉虫、吉丁虫)
タマムシ科には日本にも多くの種類があるが、日本人が一般的に思い浮かべるのは、標準和名タマムシ(ヤマトタマムシ[2]、学名 Chrysochroa fulgidissima (Schonherr, 1817))だろう。北海道には生息しない。細長い米型の甲虫で、全体に緑色の金属光沢があり、背中に虹のような赤と緑の縦じまが入る、とても美しい昆虫として好まれる。この種類の鞘翅は、死んでも色が変わらないので、装身具に加工されたり、法隆寺宝物「玉虫厨子」の装飾として使われている。加工の際には保存性を高める為にレジンに包む事もある。どのようにも解釈ができ、はっきりとしないものの例えを玉虫色というのはこの虫に因む。日本では「タマムシを箪笥に入れておくと着物が増える」という俗信がある。日本で200種、世界で15,000種余りが知られる。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
●玉虫厨子(たまむしのずし)
奈良県斑鳩町の法隆寺が所蔵する飛鳥時代(7世紀)の仏教工芸品。装飾に玉虫の羽を使用していることからこの名がある国宝。
玉虫厨子には、約2600匹のヤマトタマムシの翅(し・ハネ)が使われたとされている。
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