雪うさぎ

親ばかちゃんりん 

2011年02月16日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



めったに雪が降らない大阪でも一週間に二度の積雪があった。
祭日の雪は10センチ近く積もり自宅前の公園では
チビッコ達が幾つも雪だるまを作って遊んでいた。
大阪湾に近い淀川沿いに立つ高層マンション群は建物と雪の白さで
眩しいほど綺麗だった。
次男が東京での生活にピリオドを打ち生まれ故郷の四国に根を張って
生きていくと決め新しい生活を始める前の小休止の時間を
大阪で過ごしている。
大阪から四国へ嫁いで25年目に次男が進学で上京するのを機に
様々な複雑な事情を抱えて夫と別居し実家に戻ったまま
離婚が成立せず中途半端なまま10年近く生活している両親の元を
行き来しながら三人の子供達はそれなりに理解してくれ社会人になった。
恐らく親にぶつけたい感情も、やりきれなさもあったろうに
踏ん張って生きている私を支え続けてくれている。
次男は東京に住み始めた頃から10年頑張ってから
四国に戻り生まれ故郷で家庭を持ちたいと口にしていた。
大都会の人ごみと時間のリズムの流れが自分にはどうしても
合わないし友達が沢山住む田舎で暮らすのが望みだと。
けれど折角、親が頑張って東京の大学に行かせてくれたのだから
日本の首都で10年は頑張るよと懸命に働いていた。
冷静沈着な年の離れた兄と年子でありながら常に命令口調の
姉に可愛がられながらも大人しく従うしかない育ちかたをした次男は
自己主張を強くしない温和な青年になった。
成績もいつも中くらい(けれど運動神経は一番☆)
口数は一番少なく甘えん坊(けれど教師にも友人にもとても好かれた☆)
そして何より嬉しいのが三人兄弟とても仲が良くて
上出来とは言えない親に優しい。
末っ子で上の二人に手を取られ離乳食も絵本の読み聞かせも
適当で丁寧に育てたとは胸が張れないけれど
健康で多くの友達に恵まれスクスク育った。
手をかけなかった分、愛おしさは格別で強く叱った記憶も
親子喧嘩した記憶もない。
顔を見ているだけでニコニコしてしまい
娘からは「ママはあの子を見ている時は目にハートマークが出ている」と
いつもからかわれていた。
ポケットに入れて持って歩きたいくらい可愛くて
小学校の卒業の時には大きくならなくていいのに・・・と逆に淋しく感じた。
そんなチビが長男より背が高くなり社会人として営業を勤め
計画通り10年目にUターン宣言した時
「あぁ本当に大人になったんだ」と初めて大人を感じた。
大学の友人達や学生時代のバイト先の人や
会社の上司や同僚から思いがけない数の歓送会をしてもらい
労いやエールをもらえ感激したけど、お陰で半月で人生初くらい
体重が増えたよと苦笑する彼の笑顔を眺めながら
束の間、翼を丸めて休んでいる姿が一層、愛しくてならない。
東京で最後に食事した恐い姉からの手紙と一緒に入ってた餞別に涙ぐみ
北陸に住む兄に招かれ初めての甥っ子と数日遊びご馳走を堪能し
「絵に描いたような幸せな家庭」を見てきたよと報告してくれた。
こんな時勢に正社員の座を捨て故郷に戻っても
望む仕事に就けるか分からない不安はあるものの
きっと彼は身の丈、身の幅に合った生活をするに違いないと
信じて祈る。
私が休みだった昨日「どこか出かける?」と聞くと
「母さんは何処に行きたい?」と逆に聞かれ
新しく出来た科学館のプラネタリウムに行った。
四季折々、晴れても雨が降っても夜空を眺めるのが大好きな私は
45分間、素晴らしく美しい宇宙の旅を楽しんだ。
夕暮れの中之島を散歩しながら梅田まで戻り
夕食は何が食べたい?と聞くと
やはり「母さんは何が食べたい?」と答える。
こんな優しさに癒され残りの数日を暮らす瞬間を大切に思える自分は
幸せな人生だと実感している。
 

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