雪うさぎ

なんか・・・変 

2011年02月04日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



節分の夜に近くに住む姪の末っ子が可愛いプレゼントを手にやってきた。
三歳の小さな手で折った升に福豆がこんもり〜
「ナナね、今日保育園に鬼さんが来て泣いたの・・・」と
抱き上げた私につぶらな瞳で訴える。
「大丈夫だよ!鬼さんが悪い人を追っ払ってくれたから。
ナナはもう恐くないんだよ」
そう言って頭をなでるとニコニコして帰って行った。
今日、同期入社の同僚が一人辞めた。
頑張り屋さんで配属された部署で成果も上げていた。
研修の二ヶ月は毎日のテストと応対や端末研修の繰り返しで
昼休みは8人の仲間で固まって社員食堂の隅で
あれやこれや知恵を出し合い助け合い日々、団結を深めていった。
年齢も大きく違う男女が研修という場で絆を強くして
それぞれ配属部署が違っても仲間意識は持続し飲み会では
愚痴や泣き言や失敗話で盛り上がり互いに励まし合ってきた。
彼女とは広いフロアーの中でも比較的近い席だったので
すれ違ったり目が合うと手を振り口パクで「大丈夫?」と
サインを送っていた。
去年の秋に配置替えがあり彼女には新しいリーダーがついた。
性格がきつくて泣いて辞めた人もいるという曰くつきのリーダーのグループに
配属された彼女を心配した仲間がいつも「大丈夫?」と聞いていたが
「何とかやってるよ!」という彼女の言葉を信じていたのだが・・・
師走は同期メンバーの予定が揃わず忘年会が流れ新年会を決めていたのに
めったに有休を取らない彼女が体調不良という理由で
一週間以上も休んでいるのでメールしても返信がなく電話をしても出ない。
新年会も「残念だけど皆さんで楽しんでね」という一行だけのメールが届いて・・・
周りが辞めるんじゃない?と噂し始めても私はインフルエンザかな?と
無神経に感じていた。
そして二月に入った朝礼でMさんは一月末で退職という発表があり
昼休みに携帯をチェックすると彼女からメールが届いていた。
「今までありがとう。黙っててゴメン。もう限界でした・・・」と。
やはりリーダーに意地悪されてて「絶対に屈せず頑張るんだと毎日仕事してきたけど
眠れなくなり、地獄に向かってるような気がして・・・負けました」と初めて打ち明けてくれた。
席が近いのに何も気づいてあげられなくて申し訳なくて可哀相で
情けなくて仕方なかった。
そして今日違うフロアーでの退職手続きに来た彼女は自席の整理をし
世話になった多くの人に退職の理由を多く語らず御礼の挨拶を重ねていた。
送別会の打ち合わせを同期メンバーとしていた私の席にきて
今日のランチの約束をしながら、しゃがんだ彼女に
私は「ごめん・・・何の力にもなれずに、何も知らずに・・・」と
謝ったら大粒の涙を流しながら、ただ首を横に振っていた。
研修の時にコーチングしてくれた先生達が次々、私の席の彼女の周りに来て
「惜しいね。辞めたいと思うまで我慢せず相談してくれたら
幾らでも部署替えの方法はあったのにサインをだしてくれたら力になれたのに・・・」
と慰労していた。
最後に来た年配のコーチングは黙って彼女を抱きしめていた。
その傍で何の支えにもなれなかった私は彼女より涙を流しているだけだった。
苛めたり苛められたりした経験がなかった自分の配慮の無さを
悔いるばかりで。
三歳の幼子に鬼はいないよと諭した大人の自分の周りにも
鬼はいるんだと哀しく、やりきれない一日だった。
良識が薄れていると若者を叱れない大人が沢山いるんだと
やりきれなかった。
けれどランチタイムに送別会の日を決めて
「個室の店を選ぶからガオッ〜!って火を噴いて騒ごうね!いっぱい悪口言ってOKだよ」と
赤い目をしながら言う私に「決めるまで辛かったけど、もう大丈夫ですから
私のことで泣かないで!」と逆に慰めらてしまった。
複雑な思いのまま帰宅したが夜空を見上げながら
大人が変だから若者が手本を失うんだ・・・と実感した。
来週から空席になった彼女の机を想像すると眠れない。
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