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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

オーストラリアも不景気 

2012年10月09日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 私は毎週木曜日に所属ゴルフ・クラブのコンペに出て楽しんでいますが
このところちょっとした異変が起きています。
というのは、コンペに出場するには開催日の1週間前から始まる受け付けに
申し込むのですが、これまでは1週間前のその日の内に出場希望者で
満杯になっていたのが、いつまでたっても「空き枠」が埋まらないのです。

 これまで私は木曜日のコンペに出かける前に、忘れないように
インターネットで1週間後の申し込みをして、権利を確保していましたが、
最近では、組み合わせのメンバーを見たり、天気予報を勘案したりして
いつでも後から申し込むことが出来るようになりました。

 その原因は、景気の後退としか考えようがありません。
先月末(2012年9月末)に出されたクラブの年次報告でも、経済の悪化で
会員の数は1年前1724人いたのが今年は1681人に減少したといいます。
このため、これまで会員になるには待機の期間が必要でしたが、
現在はいつでも入会できる状況になっています。

 こちら、オーストラリアのゴルフ・クラブは地域コミュニティーの性格が強く
私の住むバデリムはリタイアした人たちを中心に比較的高齢の住人が多くて
クラブの会員もそうした人たちが中心になっています。
このような事情で、生活が景気にあまり影響されない会員が多く
地域の人口が増えているにかかわらず、ここ数年の景気後退が
会員とコンペ参加者の減少という影を落としているのです。

 不景気の影響は際立った現象として気付くものではありませんが
例えばスーパーでは目玉商品やスペシャルの値引きで売られている品目が
以前より格段に増えたような気がします。
でも、価格上昇の勢いが激しいだけに、まだまだ安くなったとは感じません。

 オーストラリア人は歩道やテラスの野外カフェが大好きで、
私たちの住むバデリムにも多くのお店があって、コーヒーとケーキで20ドルはしますが
いつも客で混み合っていたそうしたお店も、最近では空席が目立ちます。
また、特に店舗や事務所として使われてきた建物や部屋が賃貸物件になったり
売りに出されているケースがこのところ多く見られます。

 こうした根拠がはっきりしない事例を並べても、もどかしいですから
景気を正確に反映する失業率を見てみますと、
1993年に何と10.9パーセントもあった失業率が資源ブームで確実に下がり、
2008年には4.3パーセントを記録しました。
しかし、リーマン・ショック以後2009年から現在に至るまで、5.2パーセント前後と
苦しい推移を続けています。

 そして、オーストラリア住宅産業協会(HIA)が発表した最新の調査では
8月(2012年)の新築住宅販売が前の月から5.3%減少し
15年ぶりの低い水準に落ち込みました。
オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は5月と6月(2012年)に
相次いで利下げしたにもかからず、8月の住宅販売が振るわなかったことで、
ついに10月2日、政策金利を0.25ポイント引き下げて、3.25パーセントと
2009年の世界金融危機の際にとられた政策金利3パーセントを
かろうじて上回る記録的な水準にまで落としたのです。

 オーストラリアのバブルも次々にはじけているようです。


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