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きよしのつぶやき

「安全な場所から」の違和感 

2023年08月08日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

「安全な場所から‥‥‥‥‥」の違和感

 よく災害現場などでレポーターが「安全な場所からレポートしてます」という。最近ではどの放送局でも、どんな場面でも、紋切り型として定着している。なんだか、とってつけたようで耳障りが悪い。
 なぜなのかと調べたら、どうもSNSで視聴者から放送局などにクレームが殺到するらしい。「あんな危険な現場でレポーターの安全性は保たれているか」と。     
 1975年、伊豆半島地震が発生した。当時、入社3年目や私は、車の免許証をとって2ケ月だったが伊豆に急行した。客を乗せた下田バスが生き埋めになった伊豆道路の崩土の上を歩いて調査していき、天城峠に着いたときは日が落ちかけていた。怖くて足をがくがくさせながら麓の河津町まで走った。
 それこそ、危険と隣合わせの行為であったが躊躇うことはなかった。災害発生直後の情報こそ真実があるとの思いがあるからこそである。その後、会社の同僚は関門海峡で命を落としたり、山岳調査で亡くなった人もいる。それもこれも、今思えば安全管理の面で問題あったとは思うが、しかし、調査にリスクはつきものであり、使命を優先するなら挑戦すべきという考えに変わりない。
 テレビなどのメディアにあっては、SNSなどのクレームに臆することなく、真実を伝える覚悟と信念を持っていただきたい。



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