Polyglotに憧れて

労働しなくて良い社会の達成に未だ不足しているもの 

2023年04月11日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


 労働しなくて良い社会の達成に未だ不足しているもの 前回、現代の日本では、人間が生存していくために必要なもの(衣食住など)のために労働しなくても良い社会に近づいていると書きました。現代社会に物は溢れており、必需品製造に関して、ごく一部の人だけが労働すれば良い社会になりつつあります。 では、どうしてこのように便利な社会になったのか、その背景を考えると、エネルギーに行き当たります。かつて手作業で行っていた労働を機械で代替できるのは、機械が働いてくれるからです。機械が働いてくれるのは、エネルギーを注入するからです。トラクターや耕運機は人間の代わりに力作業をしてくれますが、それらを動かすためには燃料が必要です。かつてノコギリや斧で木を切り倒していた力作業をチェーンソーが代替し、最近ではトランスフォーマーやハーベスタといった大型機械がやってくれるようになりました。それらの機械を動かすには燃料が必要です。電気、軽油、ガソリンなどのエネルギーを活用することで人間の労力を大きく減らし、また危険な作業を減らしてきました。突き詰めて考えると、現代社会を支えているのはエネルギーということになります。 このように考えると、日本に欠けている物が明確になります。日本にはエネルギーを生み出す資源(化石燃料)がありません。社会を陰で支えているエネルギーは化石燃料資源から作られています。冒頭、日本は(人間の生存に欠かせない)必需品を作るために労働しなくても良い社会に近づいていると述べましたが、それは甘い考えで、そのために必要不可欠な物=エネルギーがないことに気付かされます。 日本には化石燃料がないから、外国から輸入する必要があります。化石燃料を輸入するためには外貨を支払う必要があり、そのためには外貨を稼ぐ必要があります。その外貨を稼ぐために、日本人はあくせくと働いている、ということになります。つまり、化石燃料のない日本は外貨を稼ぐ必要があり、結局、そのために労働しなくてはならない、ということですね。それでは元の木阿弥です。テクノロジーを発達させ、エネルギーをうまく活用し、人間の力作業を減らしてきたけれど、肝心のエネルギーを輸入するために労働しなくてはならない。労働の内容が少し変化した(力作業や危険な作業が減少した)とはいえ、結局のところ、必需品を手にいれるためには労働が必要ではないか。 以上が20世紀の日本人の考え方でした。私が子供の頃、日本には資源がない、資源を輸入するために、技術を磨いて良い製品を作り、外国に輸出して外貨を稼ぐ必要がある。このように教えられてきました。 今は21世紀。時代は変わりました。化石燃料を使用するという方法以外の新たなエネルギー調達方法が生み出されました。太陽光や風力を使って電気エネルギーを作るという画期的な方法です。これならば資源(化石燃料)のない日本が外国から輸入せずとも自国でエネルギーを調達できます。エネルギーの自給自足が可能となる方法です。 太陽光と風力で作ったエネルギーを活用し、それで必需品を製造することができれば、その時こそ、人間が生存していくために必要なもの(衣食住など)のために労働しなくても良い社会が到来する、と考えています。日本は技術を磨き、省力化を進め、生活必需品に関してなら、ほとんど労働力を費やさなくても十分に製造できるだけの国になりました。ただし、エネルギー以外は。あとはエネルギーさえ自給できるようになれば、生きていくために必要な物を調達するための労働はほとんど不要になるでしょう。 化石燃料が地球温暖化の原因になるので、化石燃料の使用をやめましょう。と言われると反発する人がいます。反発する気持ちは理解できます。これまで化石燃料をうまく活用してきたからこそ人類は豊かで便利な暮らしができているのであり、現代の文明が成り立っているのです。化石燃料を悪者にするのはおかしい。私も同感です。今の人類の繁栄を支えているのは間違いなく化石燃料です。 しかし、化石燃料よりも優れたエネルギーが開発されたとなれば話は違ってきます。太陽光や風力といったいわゆる自然エネルギーを用いて電気エネルギーを作れるようになりました。これにより、地球を掘りまくって資源を探す必要がなくなります。化石燃料資源の分布は偏っていますが、太陽光や風力は満遍なく存在します。特定の資源国だけが潤い、資源のない国は必死で外貨を稼ぎ、資源国に頭を下げて石油を売ってもらう、という必要はなくなります。従来、地下資源がなく、外貨を稼げない国は悲惨でした。文明の恩恵に預かることができません。また地下資源の分布が偏っているがために、その資源をめぐった争いが絶えません。確かに化石燃料は優れたエネルギー源ですが、その分布が偏っていることや、使用すると大気を汚染したり、温暖化の原因になることなど問題点も多いのです。それに比べると自然エネルギーの方がはるかに優れていることがわかります。 まとめると、化石燃料の活用から自然エネルギーを利用する方法へ移行することで、地球温暖化を防ぐというだけでなく、地下資源のない日本のような国にとって、エネルギーの自給自足が可能となり、無理して外貨を稼がなくても良い、あるいは生活必需品を製造するための労働から解放される、と考えています。   

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